◆Tモバイルホームランダービー(13日、ペンシルベニア州フィラデルフィア=シチズンズバンクパーク)

 MLBオールスター前日恒例のホームランダービー(本塁打競争)が13日(日本時間14日)、フィリーズの本拠地・シチズンズバンクパーク(フィラデルフィア)で行われ、ホワイトソックス・村上宗隆内野手(26)が初出場したが、20スイングで9本の本塁打に終わって無念の第1ラウンド敗退となり、日本人初優勝を逃した。

 20スイングで本塁打の本数を争う第1ラウンド。

最初に登場したコントレラス(レッドソックス)は、弟のウィリアム・コントレラス(ブルワーズ)も見つめる中で6連発など最長飛距離490フィート(約149メートル)で左翼を中心に13本が本塁打だった。2番目のウォーカー(カージナルス)も最長470フィート(約143メートル)の13本で続いた。3番のカグリオン(ロイヤルズ)は最初の9スイングで1本と苦しんだが、後半にペースを上げて最長477フィート(約145メートル)で8本だった。

 4番目に登場した村上は、山本(ドジャース)らも見つめる中、9本のアーチを描いてこの時点で3位。最後の1球で打ち損じると「うわあああ」と声を上げた。最長飛距離は466フィート(約142メートル)。3連発以上がなく波に乗れなかった。

 直後にNHK BSの中継でインタビューに応じた村上は「めちゃくちゃ緊張しました。体力的には大丈夫だなと思ったけど疲れました。最下位じゃないだけまだいいかなと。(最後の20球目は)ボールの色も変わってすごい緊張しました。(準決勝進出は)多分無理じゃないですか、みんなすごい打つのでもし進出できたら頑張りたいです」と振り返っていた。

敗退が決まると「9本じゃ無理だと思っていました。最後のボーナスで稼ぎたかったけど無理でした。楽しかったです。(また)チャンスがあれば頑張ります。朝から応援ありがとうございます。また次に向けて頑張ります」と悔しさをにじませた。

 後半戦最初の5番目に登場したライス(ヤンキース)は8本で敗退が決定。6番目の昨季準優勝カミネロ(レイズ)は最長487フィート(約148メートル)で12本塁打を放つと、7番目のシュワバー(フィリーズ)は本拠地のファンが総立ちになって大声援を送る中で10本のアーチを描いて村上を抜いた。最後のハーパー(フィリーズ)は8本に終わって敗退が決まった。

 メジャー1年目の村上は、5月27日(同28日)にリーグ1番乗りで20本塁打。その後右太もも裏の肉離れで離脱し、10日(同11日)に復帰して3試合に出場した。本塁打競争への出場は日本人選手では21年大谷翔平(当時エンゼルス)以来5年ぶり2人目の出場で、初制覇への期待も高まり「まずは自分との戦いだと思うので、緊張しないように頑張りたい。

1本でも多くホームランを打ちたい。バッティング練習と同じスイングができればなと思います」と意気込みを口にしていたが、世界の壁は高かった。

 今季から競技方法が大きく変わり、これまでの制限時間制から、スイング数による本塁打数の争いとなった。これまでは体力の消耗が激しく、選手の負担が大きかったため村上も「ホームランダービーはルールが変更になっていなかったら、もちろん出るようなことはなかったと思う」と話していた。

 ◆本塁打競争出場選手(▲は左打ち)

 ▽W・コントレラス(34、レッドソックス) 今季20本塁打。自己最多は19年の24本で、通算192本。

 ▽J・ウォーカー(24、カージナルス) 今季22本塁打。今季すでに自己最多を更新しており、通算49本。

 ▽J・カグリオン▲(23、ロイヤルズ) 今季15本塁打。デビューした昨季は7本で通算22本。

 ▽村上宗隆▲(26、ホワイトソックス) 今季20本塁打。ヤクルト時代の22年に自己最多56本、NPB通算246本。

 ▽B・ライス▲(27、ヤンキース) 今季リーグ2位の29本塁打。今季すでに自己最多を更新しており、通算62本。

 ▽J・カミネロ(23、レイズ) 今季リーグ3位の28本塁打。自己最多は昨季の45本、通算80本。

 ▽K・シュワバー▲(33、フィリーズ) 今季両リーグ最多32本塁打。自己最多は昨季の56本で本塁打王2度、通算372本。 

 ▽B・ハーパー▲(33、フィリーズ) 今季20本塁打。自己最多は本塁打王になった15年の42本、通算現役6位の383本。18年に優勝経験あり。

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