◆第108回全国高校野球選手権神奈川大会 ▽決勝 横浜11―1桐光学園(26日・横浜)

 春夏通算6度の全国制覇を誇る名門・横浜が桐光学園を投打両面で圧倒し、2年連続22度目の甲子園出場を決めた。県勢初の4季連続甲子園の偉業を成し遂げる無双ぶりで、県内での連勝を39に伸ばした。

 主役は先発の最速157キロ右腕・織田翔希投手だ。初回から155キロをマークし、キレをある変化球を交えながら桐光学園打線を牛耳った。躍動感のあるフォームから終盤まで150キロ台を連発し、超高校級の投球を披露。6回に併殺の間に1点を失ったが、120球を超えた9回2死で自己最速タイの157キロを連発。1失点完投で勝利に導くと、試合後は涙が止まらなくなった。

 打線は初回に1点を先制すると、2回に敵失にも乗じて一挙3点。あっという間に主導権を奪い、織田を援護した。4回に1点、6回には3点を追加すると、終盤も攻撃の手を緩めず2ケタ11得点。投打に盤石の戦いぶりでハイレベルな神奈川大会を制した。

 各地で波乱が多い今夏だが、横浜は圧倒的な戦力で順当に勝ち上がってきた。今秋ドラフト1位候補の織田や、プロ注目の遊撃手・池田聖摩内野手(ともに3年)を擁し、初戦から5戦連続コールド勝ちで4強入り。準決勝では23年夏決勝で敗れた慶応を4―0で下してリベンジし、決勝でも14年ぶりの頂点を狙った桐光学園を破って172チームの頂点に立った。

 村田浩明監督は「108年の歴史の中で、子どもたちが偉業を成し遂げようと、春のセンバツで負けてからやってきた。選手たちを拍手でたたえてほしいです。選手、ありがとう!」と叫んだ。指揮官は、足を負傷していた織田が先発を志願したことを明かし、大一番で完投したエースに感動しきりだった。

 前年王者として臨んだ今春センバツでは、優勝候補と目されながら初戦の神村学園戦で完封負け。その悔しさを糧としたチームは春季神奈川大会と同関東大会を制し、夏の神奈川の頂点もつかんだ。夏の甲子園での優勝は松坂大輔氏を擁した1998年が最後。28年ぶりの歓喜を目指して、タレント軍団が甲子園に乗り込む。

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