◆第108回全国高校野球選手権千葉大会 ▽決勝 拓大紅陵3―1専大松戸(26日・ZOZOマリン)

 拓大紅陵が専大松戸を破って、2002年以来24年ぶりの夏の甲子園出場を決めた。

 専大松戸打線を初回の1点に抑えて迎えた9回無死一、三塁の好機。

吹奏楽部が演奏する「燃えろ紅陵」などの応援歌が流れ、大声援が響く中、「4番・捕手」で先発した片岡拓月(たつき、3年)が左翼席に逆転3ランを放り込み、チームを頂点へと導いた。

 24年ぶりの甲子園出場に「うれしいの言葉以外ない」と喜びを爆発させた片岡拓。高校通算初の本塁打が決勝弾となった。「最後の打席。来た球を打つ」と意気込んでバッターボックスに入った。1ボールからの2球目、インコースの直球を捉えた。優勝後インタビューでは、「仲間がチャンスを回してくれていたのになかなか打てていなかったけど、自分の一振りで決めてやろうと思った」と言葉に詰まりながら振り返った。

 拓月の父・将義さん(41)は同校が甲子園に出場した24年前、初戦の智弁学園戦(奈良)に「4番・三塁」で先発。試合は0ー6で敗れたが、2安打を放った。息子に追うべき「背中」を残し、名前には切り“拓く”という願いを込めた。幼少期には、県大会も含めて父が快音を放った試合の映像を寝る前に見せるなど、引き継がれた拓大紅陵の「4番魂」。息子の決勝弾を見届けると涙を流し、「こんなに幸せなことってあるのかな」。

「一分一秒をかみ締めて、最大限の力を出し切って欲しい」とエールを送っていた。

 拓月は「これで父と並べた。今度は超えられるように。一戦必勝で勝っていきたい」と決意を新たにし、聖地に乗り込む。

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