◆第108回全国高校野球選手権栃木大会▽決勝 佐野日大5X―4国学院栃木=延長10回タイブレーク=(26日・エイジェックスタジアム)

 国学院栃木は佐野日大に4―5で敗れ、4年ぶりの甲子園出場を逃した。

 5回に1点を先制されたが、直後の6回。

先頭の藤原錦(3年)が右前打で出塁すると、1死一、二塁のチャンスで4番・大森選(2年)が左前適時打を放ち同点とした。準決勝まで4試合連続完封で勝ち上がった佐野日大は、今夏33イニング目で初失点。

 9回に1点を勝ち越したが、直後の守備で同点とされ延長に突入。延長10回に2点を奪ったが、直後の守備で1点差とされた後、逆転サヨナラ2ランを浴びて力尽きた。敗戦の瞬間、国学院栃木ナインは全員が信じられないといった表情で、しばらく動けなかった。

 「怪物」江川卓を擁した1973年の作新学院以来、県53年ぶり2度目の“オール完封勝ち”を目指したセンバツ出場校から4点を奪った背景には、データ班の活躍があった。

 この日スタンドからナインに声援を送ったデータ班班長・柳田康生(3年)は、佐野日大先発・鈴木有(3年)を丸裸にしていた。「球速、変化球の曲がり方、回によっての配球割合の傾向、間合い、投球間隔、クイックの速さなどを見ています」。

 昨秋の県大会準決勝で鈴木に敗れ、雪辱を晴らすべく分析を続けてきた。「すごく良い投手。尊敬しているが、自分たちがやるべきことをやれば、点数は取れる」と柳田。試合前には鈴木攻略のキーマンに「1番・中堅」で先発した藤原錦をあげた。

「(藤原の)得意なコースに投げてくれる印象がある。初回から崩して行ければ、ペースも握れる」。予言通り、藤原は初回、いきなり安打で出塁。0―1で迎えた6回の先頭でも安打を放ち、同点打を呼び込んだ。

 データ班に対し、「3番・捕手」で先発出場した池谷挑夢(いどむ)主将(3年)は「鈴木投手に挑む上で、データはかなり大きかった」と、感謝を口にした。

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