◆ジャックルマロワ賞・仏G1(日本時間8月16日22時50分発走予定、ドーヴィル競馬場・直線芝1600メートル)

 “始まりの地”で新たな金字塔を打ち立てる。武豊騎手=栗東・フリー=は、ジャックルマロワ賞にシックスペンス(牡5歳、美浦・田中博康厩舎、父キズナ)で挑戦。

安田記念で初コンビを組み、“ユタカマジック”の先行策で初G1タイトルをもたらした相棒に「パドックで初めて乗ったけどパワーがあるなと思った。海外の芝も合いそうなイメージがあります」と期待を寄せた。

 ドーヴィル競馬場は90年にレジデントでモン・カニシー賞を制し、ヨーロッパ初勝利を挙げたコース。98年のモーリスドゲスト賞では、シーキングザパールと共に日本調教馬初の海外G1勝利も達成した思い出の舞台だ。自身も「大好きな競馬場。避暑地でゴルフが盛んだったり、優雅な雰囲気で競馬が行われている」と思い入れが強い。

 過去、ジャックルマロワ賞にはフランス調教馬で5回出場。08年にはナタゴラで2着に入る活躍を見せた。それ以来の騎乗に「夏のビッグレースですからね。久しぶりに乗れるし、日本馬で挑戦できる。本当に楽しみ」と力を込めた。マイルの直線競馬という日本にはないコース形態にも「コーナーがあるより乗りやすい。

スタートや枠を気にしなくていいし、気が楽ですよ」と余裕を漂わせた。

 8日には英国で国際騎手招待競走「シャーガーC」に出場。一時帰国し、11日には札幌でトークショーを経て、今度はフランスへ。総移動距離は4万キロを超える。57歳にはタフなスケジュールになるが「慣れているからね。飛行機の中では映画を見たりして過ごしてますよ」と、どこ吹く風。「全く衰えは感じない」との言葉に偽りはない。

 98年タイキシャトル以来の日本馬V、そして16年にエイシンヒカリと手にしたイスパーン賞以来、自身10個目の海外G1タイトルへ。「今が(キャリアの)ピークだと思う」と話すレジェンドから目が離せない。(角田 晨)

 ◆ドーヴィル競馬場 1864年にフランス北西部のノルマンディー地方に開場。21年からナイター開催が可能となり通年でレースが行われているが、G1を含む主な重賞競走は7月から8月の夏に実施される。芝コースは1周2200メートル(右回り)と、ジャックルマロワ賞が行われる直線1600メートル。

直線コースは平坦で起伏がほとんどなく、力を発揮しやすい形状となっている。芝コースの内側にはオールウェザーコースがある。

 ◆ジャックルマロワ賞の馬券発売要項 インターネット馬券(即PAT、A―PAT)で16日7時から発走予定時刻(日本時間22時50分)の2分前まで。UMACA(競馬場、ウインズなど)は同日の各事業所の発売開始時刻から営業終了時刻まで。式別は単勝、複勝、馬連、ワイド、馬単、3連複、3連単の7式別でオッズはJRA独自のもの。

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