パ・リーグ オリックス7―13日本ハム(16日・京セラドーム)

  日本ハムは16日、オリックス戦(京セラD)で今季最多の13得点。打線が15安打の2戦連続2ケタ得点で連勝を決め、貯金を今季最多の13とした。

14日に今季1軍初昇格を果たした今川優馬外野手(29)が、代打で登場した8回に無死一塁から今季初安打となる左越え1号ソロ。5階席に飛び込む特大の一発で“執念”を示した。次は18日から始まる首位ソフトバンクとの3連戦(エスコン)で、難敵“モイネロ討ち”に挑む。

 打った瞬間の手応えに、着弾点はもう見なかった。日本ハム・今川は「よっしゃー!」と叫ぶと、かみ締めるように走り始めた。大歓声に二塁ベース付近で人さし指を突き上げると、ベンチのナインも全員が人さし指を立てる“執念ポーズ”で迎えた。8回無死一塁、オリックス阿部のカットボールを捉えた今季初安打となる左越え1号2ラン。「完璧でした。コトイチ(今年一番)出ました」と笑った。

 腐ることなく、ファームでチャンスを待ち続けた。テーマは運に左右されない打球。数値も見ながら、打球角度を意識してきた。

「チャンスが来たときに、結果を残せるような取り組みは、ずっとしてきたつもり」。打球角度35度、飛距離126・2メートルの一発は、5階席まで届いた。「いろんな思いが積もった一本。今年一度も昇格できていなかったんで、僕自身もそうですけど、ファンの皆さんも家族も、やっと喜ばせることができた」と笑った。

 “大仕事”への準備は整った。昇格した14日のオリックス戦後、3打数無安打だったが、新庄監督は「今川くんだけ上がってなかったからね。期待を込めてと、あとはモイネロくんが来るので、ちょっと場慣れもさせたいなというところで」と言及した。昨年9月9日のソフトバンク戦(エスコン)では、モイネロから一発を含む2安打2打点。強烈な印象を残しており、18日からのソフトバンク3連戦(エスコン)に期待がかかる。指揮官の言葉に「予感はしてたんで(笑)。誰が相手だろうと僕は打たないと生き残れないんで、がむしゃらに頑張ります」と目を輝かせた。

 9回に回ってきた2打席目は好守に阻まれ一ゴロに倒れ「打球角度がゴロになってしまったんで、いいプレーされたらヒットにならない。

次も崖っぷちには変わらない」と強い決意をにじませた今川。エスコンに描く放物線で、今度は地元ファンを喜ばせる。(山口 泰史)

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