◆第108回全国高校野球選手権大会第10日▽2回戦 花巻東4―1岡山学芸館(14日・甲子園

 スポーツ報知では、今夏も球児たちの戦いのサイドストーリーを「熱闘ウラ」と題してお届けします。

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 花巻東のスタンドに、海を渡って高校野球に懸ける球児がいた。

宇野太陽投手(1年)。東京生まれだが、父の仕事の関係で中学時代を米国カリフォルニア州で過ごした帰国子女だ。米国の高校ではなく、佐々木洋監督(51)の「野球もできる立派な人間を育てる」という教育方針にほれて花巻東を選んだ。

 かつて同校では「岩手県出身」にこだわっていた。だが野球を問わず、国際的に活躍できる人材を育成すべく2年ほど前から門戸を開放。今では県外出身者だけでなく、両親が中国人の選手もいる。花巻東が方針を転換したからこそ、宇野の入学も実現した。

 両親は妹2人と海外で生活をしており、高校入学のため単身で帰国。胸に秘めるのは両親との約束だ。「やるんだったらちゃんとやりなさい」。1年夏のベンチ入りはかなわなかったが「できるだけ厳しい環境に身を置きたい。自分の未来のため」。

懸命にスタンドで先輩たちを応援した。

 海を渡ってまで挑戦したかった高校野球の先には、夢がある。「メジャーリーガーになりたい。野球をやっているんだったら、一番高いレベルまで」。憧れの舞台を目指し、努力の日々は続く。(寺下 凜)

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