大相撲秋場所(13日初日、東京・両国国技館)へ向けた二所ノ関一門連合稽古が7日、千葉・松戸市にある佐渡ケ嶽部屋で行われた。横綱・大の里(26)=二所ノ関=は大関・琴桜(28)=佐渡ケ嶽=と20番連続で相撲を取り16勝。

下半身が安定し、馬力が復活。左の巻き替えからもろ差しで攻めるなど本場所ではあまり見せない攻めも試した。過去5度の優勝で4度は東京開催と相性は抜群。左肩痛を乗り越えた、昨年秋場所以来の復活Vへの準備は整いつつある。

 秋場所に向け、貫禄たっぷりの稽古を見せた。大の里は琴桜との最初の一番で敗れるとスイッチが入った。激しい差し手争いの末に上手投げ。その後、得意の右四つになると圧倒。この日は武器の左おっつけは重用せず、左を巻き替えてもろ差しになり、寄り切るなど本場所ではあまり見せてこなかった取り口も披露した。土俵際の身のこなしも軽やかで20番で16勝。雨上がりの部屋の前で「最初はあまり良くなかったけれど、修正してところどころ良くなってきたかな」と納得顔だった。

 昨年九州場所で左肩を痛めて以降、関取と20番以上相撲を取る稽古は以前と比べ少なくなった。

それでも「今日はやろうと思った。行けるところまで行こうと思っていた」と気合十分。入念にすり足やてっぽうなど基礎運動を行い、土俵に上がると本場所で直近10戦で8勝の琴桜を寄せ付けなかった。

 4日の横綱審議委員会による稽古総見では大関・霧島(30)=音羽山=と6勝5敗。過去10勝1敗のお得意様に苦戦した。「今日は下半身がどっしり構えられて立ち合いから決まった。腰がしっかり落ちていたので自然と手が使えたので良かった」と手応えを語った。

 過去5度の優勝のうち4度は東京・両国の国技館開催。験のいい会場だが、新入幕から連続優勝していた夏場所は左肩痛で全休。「5月の夏場所は出ていないので久々の東京(場所)で優勝したい気持ちがある」と正直な思いを口にした。秋場所は連続優勝中。左肩痛からの復活Vへこれ以上ない舞台だ。

 「15日間戦える体はできつつある。あと1週間でさらに作っていきたい」と、仕上がりに自信をみせ、言葉に力を込めた。3場所ぶりに皆勤した名古屋場所前では同連合稽古で琴桜と稽古し、ペースをつかんだ。「名古屋場所を戦って、15日間戦う感覚が分かった」。1年ぶり優勝へ、横綱の威厳を示す場所にする。(山田 豊)

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