巨人のファームを詳しく紹介する随時掲載の「ファーム情報FROM G TOWN」。今回は山城京平投手(22)だ。

ルーキーイヤーの今季は開幕ローテをつかんだが、3月29日の阪神戦(東京D)で2回0/3を投げて3安打5失点で2軍降格。その後は制球に苦しみ、6月中旬からは3軍生活が続いたが、1日に約2か月半ぶりの2軍戦登板を果たした。指導する野上亮磨3軍投手チーフコーチ(39)は左腕の取り組みを語り、今後の成長に期待を寄せた。(取材・構成=加藤翔平)

 悔しそうに唇をかみ、山城は小走りでベンチに戻った。1日のファーム・リーグ・オリックス戦(Gタウン)で久々の2軍戦登板を果たしたが、2回1/3を投げて5安打3失点。それでも最速は150キロを計測し、試行錯誤の跡は見えた。野上3軍投手チーフコーチは、左腕が3軍で過ごした2か月半の取り組みを語る。

 「今はまだアウトコース、インコースと投げ分ける技術はない。だから『もっとアバウトでいいんじゃない?』って。ストライクゾーンも『高めか低め』、『内か外』の2分割でいい。まずはカウント1―1から1―2に持っていく、勝負球をストライクからボールに投げる。とにかくシンプルに考えさせたかった」

 8月は、3軍のプロ・アマ交流戦4試合に登板(3先発)して計12回無失点と好投。

課題の制球面も改善傾向にあり、徐々に光が見えてきたという。

 「ストライク率が7月は30%後半だったけど、8月は60%くらい。ある程度ゾーン内で勝負できるようになってきたし、フォアボールも減ってきている。体の開きが早くて打者から見やすかったから、ボクシングのジャブからストレートを打つイメージかな。それがしっくり来たみたい。あとはチェンジアップをゾーン内に投げようとしたら、自然と腕が上がって体が前にいけるようになった。今は真っすぐを生かすための球だけど、今後持ち球の一つになってくると面白い」

 ドラフト3位で入団して開幕ローテ入り。その後は2軍も3軍も経験した。いつの日か「あの期間があったから」と言える日が来るまでもがき続け、ここからはい上がっていく。

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