◆第80回セントライト記念・G2(9月13日、中山競馬場・芝2200メートル、3着まで菊花賞の優先出走権)

 打倒ロブチェンへ名乗りを上げる―。菊花賞トライアルの第80回セントライト記念・G2(3着まで優先出走権)は13日、中山競馬場の芝2200メートルで行われる。

日本ダービー4着以来のゴーイントゥスカイを管理する上原佑紀調教師(36)=美浦=が「菊花賞が一番のチャンス」と、次週の神戸新聞杯(21日、阪神)で始動する2冠馬への対抗心を燃やしている。

 ロブチェンの3冠阻止へ、3冠馬の父コントレイルから受け継いだ能力は全く見劣りしない。今年の青葉賞馬ゴーイントゥスカイは前走の日本ダービーで4着。2冠達成を約1馬身後ろで眺めることになったが、上原佑調教師は「かなり奥手で、まだ緩さがある中であのパフォーマンス。やっぱりポテンシャルは高いなと思いました」と内容には手応えを口にする。4コーナー15番手から繰り出した上がりは、次位に0秒3差をつける最速の32秒8。展開ひとつで世代の頂点に届く脚を見せた。

 春は2400メートルに延ばした2戦でハイクオリティーな走りを見せ、3000メートルの3冠最終戦に高い適性を感じさせる。トレーナーは「2400メートルくらいがベストかもしれませんが」と前置きしながらも「菊花賞は秋の大目標です。G1を勝てる一番のチャンスだと思っています」と力を込める。当初予定されていた新潟記念からセントライト記念へ、秋の始動戦を変更した理由も「武豊ジョッキーに右回りの感触をつかんでもらいたい」と説明。本番へ向けて不安要素を1つでも消し、万全の態勢で臨むためだ。

 鞍上は歴代最多タイの5勝を挙げる菊花賞マスター。8月のトークショーでは「僕が阻止しますよ。京都の長丁場は任せてください」と堂々と打倒ロブチェンを宣言した。その気合に応えるべく、調整も熱を帯びている。1週前追い切りでは美浦・Wコースで5ハロン65秒6―11秒1と一杯に追われるハードトレーニング。「間隔が空いて余裕があるので、ビシッとやってもらいました。まだ緩いけど、それだけ伸びしろはありますよ」と指揮官は納得の表情を浮かべた。挑戦者ではなくライバルとして大一番へ向かうため、まずはトライアルを順当に勝ち切る。(角田 晨)

2冠馬ロブチェンは、前哨戦に神戸新聞杯を選択

 菊花賞(10月25日、京都)で断然の中心となる2冠馬ロブチェンは、前哨戦に神戸新聞杯を選択した。同レースには京都新聞杯覇者のコンジェスタス、京成杯勝ち馬グリーンエナジーも参戦。前走の2勝クラスで初の2000メートル戦を圧勝したゴーラッキーも注目の存在だ。

 皐月賞2着馬リアライズシリウスは中距離路線へ、日本ダービー2着のパントルナイーフが故障で戦線離脱となり、春の実績馬では同3着のバステール、4着のゴーイントゥスカイが有力視される。

2頭ともセントライト記念に出走予定。ここに、ラジオNIKKEI賞のパフォーマンスが圧巻だったサノノグレーターも参戦。結果次第で強力なライバルになるだろう。

 夏の上がり馬で面白いのはダノンヒストリーだ。函館の1勝クラス、阿寒湖特別と、2600メートルで圧勝を飾り、高い長距離適性を示した。菊花賞への出走は未定だが、素質は上位馬に引けをとらない。

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