◆JERAセ・リーグ 中日10―0広島(21日・バンテリンドーム)

 中日は、本拠地バンテリンドームでの今季最終戦を10―0の完封勝利で締めくくった。試合後、最終戦セレモニーが行われ、井上一樹監督が、ファンに向けて、スピーチを行った。

 マイクの前に立った指揮官は「本日をもちまして、バンテリンドームのホームゲーム最終戦となりました。この場をお借りして、お詫びと感謝を申し上げたいと思います。創立90周年。周囲の期待、チームの飛躍、それを皆さんに期待され、そして、私たちもまい進するつもりでございました。春先のつまずきから、挽回しようと必死になってやって参りましたが、現段階の地位に甘んじてることを心よりお詫び申し上げます。厳しいご指摘もたくさんいただきました。それでも、このバンテリンドームにたくさんのファンの方が声援を選手たちにくれました。それは、私にとっても大きくて、ファンの方は必死になって応援してくれる。しくじり、気持ちが参ってる時に、ファンの方には僕自身も背中を抑えてもらったような気がします。バンテリンのみならず、アウェーでのドラゴンズファン、非常に熱い声援を送ってくれました。チームとして、ファンとともにドラゴンズプライドを強固なものにしないといけません。これだけ素晴らしい選手もいます。

その選手をみなさん、また来年も応援をよろしくお願いします。バンテリンドームナゴヤ、これがみなさんの我が家だと、来年も我が家に帰ってきてください。そして、球団を代表して私からお礼を申し上げます。多大なるご声援をありがとうございました」とあいさつした。

 就任2年目の今季は、岡林、上林、福永、新外国人のサノーら主力打者の故障離脱が続出。投手陣も斎藤、清水らリリーフ陣に万全ではない選手が目立ち、戦力がそろわないまま、開幕を迎えた。

 開幕カードの広島戦(マツダ)で3連敗。クローザーを任せた新外国人・アブレウがぎっくり腰を発症する苦しい船出から、5連敗のスタートとなった。18試合で借金10を背負い、5月1日には球団創設90周年で史上最速となる28試合目で20敗目を喫した。

 借金13となった4月24日のヤクルト戦(バンテリンD)から4連勝で一時巻き返しの気配を見せたものの、再び失速。6月13日の日本ハム戦(エスコン)では、今季ワーストの借金20まで膨らんだ。それでも、7月は12勝11敗で、井上政権初となる月間勝ち越しを決め、8月には今季最長の5連勝を2度マーク。

同26日には、3位まで1・5ゲーム差と肉薄した。しかし、直後に5連敗と波に乗りきれず、9月19日の巨人戦(東京ドーム)で敗戦し、CS出場の可能性が消滅。6年連続Bクラスが決定した。

 それでも、今シーズン開催された中日の主催71試合の観客動員数は、253万3782人で、2005年のNPB実数報告以降、過去最多を更新。シルバーウィーク期間で、この日もスタンドは満員のファンで埋め尽くされた。

編集部おすすめ