日本サッカー協会の技術委員会が9日、都内で開催された。この日は山本昌邦技術委員長(68)がメディアに対し、データ面から見た森保ジャパンの北中米W杯についてのデータを開示し、総括を行った。

「ベスト8の基準に大きく届いていないものはなくなってきているが、もう少しやらなければいけない、という課題は見えている」と説明した。

 資料ではW杯ベスト8進出国との比較が示されたが、日本が「トップ」に立った指標が2つある。1つ目はプレッシング回数(279・5回)だ。前線からの連動した守備とコンパクトな陣形を保ち、相手に息をつかせない高い運動量を誇った。しかし、プレッシング当たりのターンオーバー率は12・4%で最下位の9位。つまりプレスに行っても、ボールを奪いきる回数は上位国に大きく劣ったことになる。

 もう1つの1位はフィニッシュ精度(得点数とゴール期待値の差 +1・21)だ。シュート1本あたりのゴール期待値(0・099=7位)は高くなかったものの、数少ない決定機を確実にゴールへ結びつけたとデータでは示された。

 一方で、攻撃のビルドアップにおける課題も数字となって表れた。「Ball Progression」と呼ばれるボールをどれだけ前進させられたかを示す指標では、16・5で9位と最下位。またファイナルサードでのシュート率も7・71%で9位だった。

  森保ジャパンの強みであった連動したプレッシングは世界屈指の武器となった反面、ボールを奪いきる守備の強度や、チーム全体でボールを前進させて相手ゴールへ迫る推進力には課題を残した。

世界ベスト8の壁を突き破るためには、いかにスムーズに相手ゴール前に迫る回数を増やし、相手を崩しきる攻撃の質向上が不可欠となる。

 第2次森保ジャパン発足時の23年に28位だったFIFAランキングは、現在17位まで上昇。山本委員長は「目指していくのは10位以内。確実に近づいている、と言いたい。しかしここからは、簡単に上位のチームとのマッチメークも難しい。いい状況だからこそ、悩みも深くなっている」と語っていた。世界トップ10という未踏の領域へ足を踏み入れるため、日本代表は突きつけられた数字という課題に向き合い、次なる4年間へ向かう。

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