◆米大リーグ ナ・リーグ優勝決定シリーズ第2戦 ブルワーズ7―4ドジャース(12日、米ウィスコンシン州ミルウォーキー=アメリカンファミリーフィールド)

 ドジャース・山本由伸投手(28)が12日(日本時間13日)、0勝1敗で迎えたナ・リーグ優勝決定シリーズ第2戦の敵地・ブルワーズ戦に先発したが、3回途中で75球を投げ、4安打3失点で今季最短の降板となり、チームは敗れて0勝2敗となった。

 粘りきれなかった。

1―0の1回裏に1死からチュラングに左翼線への二塁打を浴びて、続くコントレラスに左前適時打を浴びて同点。2回は3者凡退で抑えたが、1点リードの3回には先頭ハミルトンの中前安打に2四球も絡んで2死満塁のピンチを迎えると、イエリチに中前へ逆転の2点適時打を浴びた。3回は2アウトしか奪えず、1イニングで36球を投げて、そのままKO。大一番での今季最短降板に「特に3回。何とか乗り切りたかったですけど、うまく決め切れず、そんな感じです…。全体的には調子はよくもないし、悪くもない。試合に入る段階では、それなりのところには持ってきてましたし。試合に入って、ランナーを背負いながらになったので慎重にいきましたけど、何とか粘り切りたかったですけど、最後はうまくいきませんでした」と悔しさをにじませた。

 運命の分かれ道となったジャッジ、判断にも泣いた。1点リードの初回1死走者なしのチュラングの打席では2球で追い込み、3球目のスプリットは外角低めに決まったかのように見えたが、ボール判定。山本も捕手のスミスもABS(自動ボール・ストライク判定システム=通称・ロボット審判)チャレンジをしなかった。MLB公式サイトの表示によれば、チャレンジをしたらストライク判定となって見逃し三振だった。

だが、フルカウントから左翼線へ二塁打を浴び、続くコントレラスに同点打をあびた。

 さらに、1点をリードした3回1死二塁で再びチュラングの打席で、フルカウントから6球目の外角のカットボールはボール判定で四球。ABSチャレンジもしなかった。際どいコースだったが、こちらもMLB公式サイトによれば、本来はストライク。結果としてこのチュラングが勝ち越しの走者となった。スポーツに「たら・れば」は禁物だが、チュラングが2打席連続で見逃し三振であれば、流れは違ったはずだ。

 山本はABSチャレンジをしなかった理由を「いいところかなとは思ったんですけど、ちょっと際どすぎたので。自分自身もそこまで自信がなく、そんな感じでした」と説明。捕手のスミスも「試合のかなり早い段階だった。自分たちは相手を追い詰めており、あそこで打ち取れると考えていた。野球ではそういうことも起きる。自分には(ストライクゾーンから)外れているように見えて、十分に(ゾーンに)戻ってきたかどうか分からなかった」と振り返った。

 成功すれば何度でも使えるABSだが、2度失敗すると、権利はなくなる。試合の序盤で使うことは勇気のいる決断でもある。今季から導入されたABS。今季のポストシーズンではABSの判断も勝負を分ける重要なポイントになっている。

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