「昭和レトロWEEK」と題して、さまざまな昭和レトロの専門家の方にお話を伺います。
ゲストは、昭和家電評論家の冨永潤さん。

懐かしの昭和家電、その魅力は芸術的なデザインにあり【昭和家電...の画像はこちら >>

きょうは冨永さんに、「あー!それあったー!」という懐かしの昭和家電、お持ちいただいています。
冨永さんが、昭和レトロのものを集めるようになったきっかけは・・・
・30歳の時にリサイクルショップで出合った掛け時計がきっかけ。
・この掛け時計の不便さがおもしろかった。
・ただ、この時計だけではさみしいなってところからテレビとかラジオを買い出して、そこでテレビ・ラジオのデザインが面白いなって思って、それで昭和レトロを集めるきっかけになりました。

・当時はカップ麺などの包装の印刷に関する仕事をしていて、給料は「全部」を買い付けのために使っていました。

Q:昭和レトロな商品・家電の魅力は?
▼いま機能重視のシンプルデザイン。
・昭和の商品は、機能というより、とにかく買ってもらうが一番。
・だからデザインが芸術的。

▼正直、いまの時代からみると、無駄な装飾
・いまのほうがいいんですよ。ものもいい。便利。テレビも画面がキレイ。


・それにいく途中。質が悪いかもだけど、よくしようという努力がみえてくる。
・ものが生きているような感じがするんですね。

冨永さんのコレクションから昭和レトロな家電をお持ちいただきました!

魔法瓶!

懐かしの昭和家電、その魅力は芸術的なデザインにあり【昭和家電評論家が解説】

昭和家電の代表的なものと言ってもいい一品。お湯が冷めにくい「魔法瓶」。
そもそも“魔法瓶”とは、

お湯やお茶、スープなどが冷めにくいように長時間保温できる容器です。内側と外側の二重構造の間に「真空」の層になっていて、内側と外側の間が真空なので熱が逃げにくくなっています。
1970年代~80年代(昭和45~60年)に活躍しました。1970年代は花柄全盛時代であり、花柄のよしあしで売上が変わっていた時代だったそうです。(魔法瓶自体は、ドイツ発祥で明治のころにはすでに日本にありました)

ラジカセ!

懐かしの昭和家電、その魅力は芸術的なデザインにあり【昭和家電評論家が解説】

ラジオカセットレコーダーとは、
ラジオチューナーとカセットデッキが一体化した音響機器。
・略してラジカセ、なんです。
・昭和50年代の日本において一大ブームを巻き起こしました。


・それまで音楽を楽しむには、ライブか、家でしか聞けないレコード。
・しかし、ラジカセはラジオを録音できて、持ち歩きがしやすい!
・音楽をいつでも楽しめる道具として浸透したんですね。

懐かしの昭和家電、その魅力は芸術的なデザインにあり【昭和家電評論家が解説】


ホッピング!

懐かしの昭和家電、その魅力は芸術的なデザインにあり【昭和家電評論家が解説】

ホッピングは、90センチほどの棒の上についたハンドルを握り、足場に乗ってバネの力で飛び跳ねる、というおもちゃです。

第一次ブームは、昭和32(1957)年で、そのルーツは美容器具としてアメリカで流行っていた「ポゴスティック」。
・それを大阪の下町でいくつかの工場が真似て作り、「ホッピング」と命名して発売されると、バランス感覚を競う子どものおもちゃとして全国で大流行。しかし一度ブームは終了。

▼昭和55(1980)年、バンダイが今までのホッピングの形状を維持したまま、ハンドルバーの左右端にビニールの飾り紐を付け、正面に人気キャラクターをプリントした「スカイホッピー」を発売。これが第二次ブーム。

懐かしの昭和家電、その魅力は芸術的なデザインにあり【昭和家電評論家が解説】

ブームが終了したと思われている「ホッピング」ですが・・・
実はいま、購入することができます!ラングスジャパンというメーカーが「バランスホッピング」という商品を販売しています。税込3,520円。体感やバランスを鍛えることができる、という触れ込みのようです。

Q:冨永さんは、これらのコレクション、どうやって集めているのか?

▼以前は、リサイクルショップ、骨董屋、骨董市、フリーマーケットがメイン。

いまは、ヤフオク、メルカリなども利用。メディアに出るようになってから連絡をもらえるようになった。寄贈してもらえることが多い。

▼亡くなった方の思い出の品だから、大事にしてほしい。
売るんじゃなくて何か役立てほしい、という声。

▼ゴミに近いものほど貴重で手に入りにくいんです。

懐かしの昭和家電、その魅力は芸術的なデザインにあり【昭和家電評論家が解説】


【冨永さんからお知らせ】
YouTube「ザ昭和レトロちゃんねる」、ぜひみてください!
・博物館を作るのが夢。もし昭和の物品があったら、ぜひお寄せください。詳しくは冨永さんのHP「昭和ハウス」をご覧ください。

■冨永潤さん
・昭和44年、三重県伊賀(いが)市生まれ。
・幼い頃からコーラの瓶や切手などを集めるのが好きで、30歳のころから、昭和レトロの商品を集めるようになります。
・2002年に、昭和コレクションを展示した『昭和ハウス』を設立。


・また、映画『ALWAYS 三丁目の夕日』をはじめ多くのドラマや映画の美術品として冨永さんのコレクションが使われています。

ほかに、『ゴジラ-1.0』『アルキメデスの大戦』
『DESTINY 鎌倉ものがたり』『20世紀少年』『パッチギ!』

TBSラジオ『ジェーン・スー 生活は踊る』より抜粋)

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