フルカチュ、ダックワースにフルセット勝利で自力でツアー最終戦出場権を獲得

11月5日、「ロレックス・パリ・マスターズ」(フランス・パリ/ATPマスターズ1000)シングルス準々決勝が行われ、第7シードのフベルト・フルカチュ(ポーランド/世界ランク10位)が、ジェームス・ダックワース(オーストラリア/同55位)を6-2、6(4)-7、7-5で下し、準決勝に進出。また、この結果によりキャリア初となるツアー最終戦「Nitto ATPファイナルズ」(イタリア・トリノ)の出場権も手に入れた。


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この日の試合、フルカチュは安定したプレーでブレークポイントを握らせず第1セットを奪ったものの、第2セットをタイブレークの末に落とし、試合はファイナルセットへ。互いに一歩も譲らない戦いを見せ、サービスキープが続いたが、ファイナルセット第12ゲームで3度のマッチポイント末に、接戦をものにしてベスト4入りを果たした。

フルカチュは、「ジェームスは本当にいいテニスをしていた。試合全体を通して安定していたし、サーブも良くて簡単ではなかった」と難しい試合だったとコメント。それでも「心の中では今日は絶対に勝たなければならないと思っていた。それがいいプレッシャーとなって、全力で戦わないとという気持ちになったのだと思う」と、ツアー最終戦出場がかかる中、いい緊張感でプレーできたと語った。

ポーランド人におけるツアー最終戦の出場は、1976年のヴォイテク・フィバク氏以来、2人目のことで初の出場権を手にしたフルカチュ。「僕にとって大きな成果だよ。とてもうれしいね。子供の頃に夢見ていたことで、大人になってからはそれが可能なのか、自分がその実力があるのかわからなかった。それが達成できたのは大きなことだね」と出場を喜んだ。

今シーズン、フルカチュはシーズン開幕戦となったATP250デルレイビーチ大会で優勝を果たすと、4月のATPマスターズ1000マイアミ大会で、キャリア最大のタイトルを獲得。
さらに7月のウィンブルドンでも、ダニール・メドベデフ(ロシア/同2位)やロジャー・フェデラー(スイス/同14位)を破って、ベスト4入りを果たすなど、年間を通して活躍し、自己最高となる世界ランク10位を記録している。

準決勝でフルカチュは、第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア/同1位)と対戦。今大会でいい弾みをつけて最終戦に臨むことができるだろうか。
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