1月17日、今年最初のグランドスラムである全豪オープンの大会初日を迎え、女子シングルスでは第1シードのアシュリー・バーティ(オーストラリア/世界ランク1位)が登場。予選勝者のレシア・ツレンコ(ウクライナ/同119位)を6-0、6-1で圧倒し、6年連続で初戦突破を果たした。
【動画】優勝候補筆頭のバーティ、多彩なプレーで予選勝者を圧倒! マッチハイライト
今シーズン開幕戦となった「アデレード国際1」(オーストラリア・アデレード/WTA500)で、シード勢3人を破って優勝を飾り、幸先の良いスタートを切ったバーティ。この日の試合でも世界1位の実力をいかんなく発揮した。
試合序盤から速いテンポのストロークでミスを誘ったかと思えば、スピードの遅いスライスで相手の逆を突き、チャンスボールを引き出して、ゲームを支配。ツレンコに強烈なウィナーを決められても、それを引きずらず、際どいコースを攻め続けた。
結局、ダブルベーグル(6-0、6-0で勝利すること)とはならなかったものの、開始から11ゲームを連取。わずか54分で2回戦進出を決めた。
試合後、バーティは「今日はとても良かった。終始、風の中で厳しいサービスゲームを乗り越え、風下の状況を効果的に使うことができた」とコメント。
全豪オープンの大会初日にロッド・レーバー・アリーナで戦うことについては、「いつもと同じよ。コートに出る前はもっとリラックスしているけど、コートに出ると、いつも口の中が少し乾いていて、ウォーミングアップをしているとワクワクするの。この瞬間を楽しむことができなければいけないし、これが当然のことだと思ってはいけない。ちょっとした二面性ね」と緊張と楽しみを同時に味わうことができているとした。
また、前哨戦の「アデレード国際1」2回戦から42ゲーム連続でサービスブレークを許さない安定感を見せているバーティ。
「ここ5試合はサービスゲームのリズムがとても良い。1ポイント目、2ポイント目の獲得がうまくいったと思う。そこでもし取れなくても、取り返せたし、連続してブレークポイントを握られる状況にならなかった。とはいえ、ビハインドになることが悪いと強調するのも良くない。その時の状況に応じて、ベストを尽くすしかないわ」と、ポイントを先行できていることがサービスキープの大きな要因だと語った。
地元オーストラリアのファンの期待を一身に背負っているバーティ。1978年のクリス・オニール以来、44年ぶりのオーストラリア人の優勝へ、この調子を維持することができるだろうか。
※ランキングは1月17日付のもの
■全豪オープン2022
日程/2022年1月17日(月)~30日(日)
開催地/オーストラリア・メルボルン:メルボルンパーク
賞金総額/7,500万豪ドル(約62.7億円)
男女シングルス優勝賞金/440万豪ドル(約3.7億円)
サーフェス/ハード
試合球/「ダンロップオーストラリアンオープン」
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