1月23日、全豪オープン7日目、女子シングルス4回戦。第1シードのアシュリー・バーティ(オーストラリア/世界ランク1位)とアマンダ・アニシモワ(アメリカ/同60位)が対戦。
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3回戦まですべてストレート勝利、試合時間は平均約56分と快勝続きで4回戦にコマを進めてきたバーティと、2回戦で第22シードのベリンダ・ベンチッチ(スイス/同22位)、3回戦で第13シードの大坂なおみ(フリー/同14位)を撃破し、勢いに乗るアニシモワの戦い。アニシモワの強打に対して、バーティはどう対応するのか、注目が集まった。
第1セット第1ゲーム、緊張感の見えるアニシモワを走らせ、バーティがいきなりブレークチャンスを迎えたが、ここではあと1本が決められない。だが、第7ゲームでバーティがオープンコートに鋭いボールを打って、アシニモワを走らせてポイントを重ねると、先にブレークに成功する。
バーティは、次ゲームでブレークポイントを迎えたが、そこを切り抜けてキープを続ける。5-4で迎えたサービング・フォー・ザ・セットをラブゲームでキープして、バーティが6-4でセットを先取する。このセット、ウィナーの数は共に11。しかし、アニシモワは19本のアンフォーストエラーを犯している(バーティは9)。
大坂戦でも第2セットで流れを引き寄せたアニシモワは、第2セット第2ゲーム、チャンスを迎えるとリターンを叩いてブレークに成功。これでバーティの連続キープ記録が63でストップする。しかし、このままいかないのが世界No.1の強み。
第7ゲーム、アニシモワはサービスゲームで40-15とゲームポイントまで行くが、ここから連続ミス。痛いブレークで3-4となる。バーティのスライスに苦しむアニシモワは、第9ゲームで15-40とピンチを迎えると、ラリーで放ったフォアハンドがオーバー。バーティがまたもブレークに成功して6-3。1時間14分でアニシモワを退けた。大坂戦では8本のリターンエースを記録したアニシモワだが、この試合では0本。34本のアンフォーストエラーとリズムに乗ることはできなかった。
オンコート・インタビューでバーティは、終盤まで無観客だった前回大会を引き合いに出して、「昨年を考えると、ずっと楽しかった。ここのところ本当に大変だったから。ファンの皆さんがいてくれると、より楽しくプレーできる」と答え、会場のファンを沸かせた。
バーティは準々決勝で、過去1勝0敗の第21シードのジェシカ・ペグラ(アメリカ/同21位)と対戦する。
■全豪オープン2022
日程/2022年1月17日(月)~30日(日)
開催地/オーストラリア・メルボルン:メルボルンパーク
賞金総額/7,500万豪ドル(約62.7億円)
男女シングルス優勝賞金/440万豪ドル(約3.7億円)
サーフェス/ハード
試合球/「ダンロップオーストラリアンオープン」
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