躍動する19歳ホダル「今年はすべてが新しい学びの年」


男子ツアー「BNLイタリア国際」(イタリア・ローマ/ATPマスターズ1000)にて、19歳のラファエル・ホダル(スペイン/世界ランク34位)が新たな歴史を刻んだ。現地12日に行われた男子シングルス4回戦で、20歳のラーナー・ティエン(アメリカ/同21位)を6-1, 6-4のストレートで下し、自身2度目となるマスターズ1000での準々決勝進出を決めた。


【動画】ホダルがジョコビッチ以来の最年少8強入り!4回戦ハイライト

ホダルが今大会のベスト8に進出したことは、2007年のノバク・ジョコビッチ(セルビア)以来、実に19年ぶりとなる10代での快挙である。

2026年のクレーコート・シーズンにおいて、ホダルの勢いは止まらない。ATP250マラケシュでのツアー初タイトル獲得を皮切りに、ATP500バルセロナでベスト4、そして前週のATPマスターズ1000マドリードに続き、2大会連続でマスターズ1000の準々決勝へと駒を進めた。同一シーズンに複数のマスターズ1000で8強入りした10代選手という記録は、2007年のジョコビッチ以来となる。

次戦では、地元のルチアーノ・ダルデリ(イタリア/同20位)と対戦する。もしホダルが勝利して準決勝に進出すれば、2006年のラファエル・ナダル(当時19歳)以来の最年少記録となる。同大会で10度の優勝を誇るナダルは、2005年に18歳で初優勝を飾っている。

この日対戦したティエンは、昨年12月の「Next Gen ATPファイナルズ」を制した実力者だが、ホダルは終始主導権を握り続けた。スピンの効いた鋭いストロークを広角に放ち、ティエンのバランスを崩すと、ベースラインの攻防で常に先手を取る攻撃的なテニスを展開。6-1,6-4の快勝で今季のクレーコートでの勝利数は「15」に到達し、トマス・マルティン・エチェベリ(アルゼンチン)と並んでツアー最多タイとなった。

最新のライブランキングでは、ブラジルの19歳ジョアン・フォンセカを抜き、10代選手として最高位の29位に浮上している。

試合後、ホダルは現在の好調ぶりを冷静に振り返った。


「一戦一戦、可能な限りベストなメンタルで臨むように心がけている。ここでは全員が非常に高いレベルにあるので、一貫性とタフな精神力がなければ勝ち抜けないことはわかっているからね」と、自身のメンタリティの重要性を説いた。

また、急速にトップレベルへ適応している現状についても、「自分にとって今年はすべての大会、すべての対戦相手が新しい経験。賢く分析し、周囲で起きていることを意識していれば、多くのことが学べる。今年は『学びの年』だと捉えている」と語り、慢心することなく成長プロセスを楽しんでいる様子を見せた。

決勝で現王者のヤニック・シナー(イタリア/同1位)との対戦可能性を問われると、「今は全く考えていない。ただ次の試合、準々決勝のタフな相手のことだけを考えている。一歩ずつ進むだけだ」と、目の前の一戦に集中する姿勢を崩さなかった。

他コートでは、同大会3度の準決勝進出を誇るキャスパー・ルード(ノルウェー/同25位)が、地元のロレンツォ・ムゼッティ(イタリア/同10位)を6-3, 6-1で圧倒。 昨年のマドリード王者であるルードは、今大会開幕から1セットも落とさない完璧な内容で準々決勝に進出した。

また、カレン・ハチャノフ(同15位)は、ジョコビッチを破る金星を挙げたディノ・プリズミッチ(クロアチア/同79位)を6-1, 7-6(2)で退け、ローマでは自身初となるベスト8入りを果たしている。
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