シナー、風を味方につけた戦術と「身体の管理」


男子ツアー「BNLイタリア国際」(イタリア・ローマ/ATPマスターズ1000)のシングルス3回戦が現地5月11日に行われ、世界ランク1位のヤニック・シナー(イタリア)がアレクセイ・ポピリン(オーストラリア/同60位)を6-2, 6-0で退け、4回戦進出を決めた。この勝利により、ATPマスターズ1000大会での連勝記録を「30」に伸ばした。
これはノバク・ジョコビッチ(セルビア)が持つ記録に並ぶ歴代2位タイの数字であり、驚異的な安定感を見せつけている。

【動画】王者シナーがポピュリンを一蹴しベスト16! 3回戦ハイライト

試合はわずか65分で決着した。シナーはホームの大声援を背に、攻撃的なベースラインからのショットや精度の高いドロップショットを展開。12本のアンフォーストエラーに対して、20本のウィナーを奪って快勝で4回戦進出を決めた。

シナーは試合後、難しいコートコンディションを次のように振り返った。

「風があるときはボールをより動かすように努め、向かい風のときはフラットに打つことを意識した。非常に良いパフォーマンスだったと思う。彼はビッグサーバーだが、今日は確率があまり高くなかったことも助けになった。セカンドサーブのリターンが非常にうまくいった」

今大会で優勝すれば、ジョコビッチ以来となる史上2人目の「キャリア・ゴールデン・マスターズ(マスターズ全9大会制覇)」を達成することになる。

【ATPマスターズ1000連勝記録】
1位:ノバク・ジョコビッチ(31連勝 / 2011年インディアンウェルズ~シンシナティ)
2位:ヤニック・シナー(30連勝 / 2025年パリ~継続中)
2位:ノバク・ジョコビッチ(30連勝 / 2014年パリ~2015年モントリオール)
3位:ロジャー・フェデラー(29連勝 / 2005年ハンブルク~2006年モンテカルロ)

過密なツアースケジュールの中でいかに練習時間を確保し、質を維持しているかという問いに対し、シナーは身体管理への徹底したこだわりを明かした。

「最も重要なのは身体だ。トップレベルでは、身体が100%の状態でなければ戦えない。
誰もが非常に速いテニスをするからだ。明日試合があれば練習はしないし、休みがあれば新しいことを試す。常に向上する時間は見つけられると思っている」

4回戦では、予選から快進撃を続けている同胞のアンドレア・ペレグリーノ(イタリア/同155位)と対戦する。
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