コボッリ 強風の第1セットを落とすも逆転で初のグランドスラム4強入り


6月3日、「全仏オープン」(フランス・パリ)男子シングルス準々決勝が行われ、第10シードのフラビオ・コボッリ(イタリア/世界ランク14位)は、第4シードのフィリックス・オジェ・アリアシム(カナダ/同6位)を4-6,6-4,6-4,6-4で下して、グランドスラム初の4強入り。試合後には、「グランドスラムで初めての準決勝進出は夢が叶った瞬間」と振り返った。


【動画】コボッリがオジェ・アリアシムを逆転で破ってグランドスラム初の4強!準々決勝ハイライト

第1セットは強風が吹き荒れるタフなコンディションとなり、対応力を見せたオジェ・アリアシムが先行。コボッリはこのセットを4-6で落とした後、第2セットの開始前に開閉式屋根が閉じられるタイミングでトイレスペースへと向かった。

「少し考えて、何かを変えるために行った。このコートは人生でプレーした中で最高のコートだ。ここでは自分の最高のテニスができる。これは人生最大のチャンスだと思ったし、すべてを出し切らなければならないと自分に言い聞かせた」

その言葉どおり、屋根が閉まった第2セット、オジェ・アリアシムに1-3とリードを許す苦しい展開となる。しかし、第5ゲームでオジェ・アリアシムのフォアハンドがアウトになりブレークバックに成功すると、試合の流れは一変。コボッリはフォアハンドで主導権を握り、観客の歓声を背にギアを上げた。プレッシャーがかかる場面での強さを発揮し、30-30となったポイントでは14回中10回を奪取。第3セットでは7度のブレークポイントをすべて凌ぎきり、3時間23分の激闘の末に逆転勝利を収めた。

この勝利により、コボッリは自身初となる対トップ10選手からのグランドスラム白星を挙げ、ライブランキングでは自己最高の10位へ浮上。また、オジェ・アリアシムとの対戦成績を3勝0敗とした。


4強入りを決めたコボッリは、キャリア最大の舞台となる準決勝に向けても自然体を強調している。「プレッシャーはどのように受け止めるかによる。自分自身にプレッシャーをかけたことはない。子供の頃のように、大きな情熱と満面の笑みでその瞬間を楽しみたい。次の試合でも同じようにする」と語った。

また、今大会中に行っているルーティンについても明かした。「少し験担ぎをしている。今週はいつもより少しこだわっていて、同じレストラン、同じメニュー、そして同じシャワーを使っているんだ。実はラファ(ラファエル・ナダル)が使っていたのと同じシャワーを使っている。彼が14歳の頃から使っているシャワーだと教えてくれた思い出があるからね」と笑いを誘った。

準決勝はマッテオ・ベレッッティーニ(イタリア/同105位)を破って勝ち上がったマッテオ・アルナルディ(イタリア/同104位)と対戦する。ツアー下における両者の対戦成績は1勝1敗。
直近では昨年の全仏オープン2回戦で対戦し、コボッリが6-3,6-3,6-7(6),6-1で勝利している。

同国対決についてコボッリは、「イタリアテニス界にとって喜ばしいこと。シナーやロレンツォ(ムゼッティ)以外にもイタリア人が決勝に進むのだから、その試合を楽しまなければいけない。相手(アルナルディ)はツアーでも仲の良い友人の一人。彼らの素晴らしい試合を祈っているよ」とし、今後の過ごし方については「毎日と同じルーティンをこなすだけ。友達と夕食に行き、ベッドに入って眠るよ」と締めくくった。
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