勉強したら行きたくなった「世界遺産ランキング」 屋久島やマチ...の画像はこちら >>

世界遺産は、その歴史や登録基準を学ぶことで、目の前の景色がより深く、鮮やかに見えてくるものです。世界遺産検定事務局は、2025年11~12月の受検者を対象に実施したアンケートに基づき、2026年版「勉強して行きたくなった世界遺産ランキング」を発表しました。

世界遺産は、1972年にユネスコ総会で採択された世界遺産条約に基づき、「世界遺産リスト」に記載された顕著な普遍的価値を持つ建造物や遺跡、景観、自然を指します。
日本の姫路城や屋久島の他、バルセロナ周辺に残るガウディの建築物や、サマルカンド・ブルーで知られる「サマルカンド」が3位に急浮上するなど、最新の学習トレンドが反映された興味深い結果となっています。
本記事では、TOP10の顔ぶれはもちろん、番外編の「人に教えたくなった」「行ってよかった」ランキングまで、世界遺産ファンの情熱が詰まった情報を解説します。

まずはTOP10をカウントダウン形式で紹介!(日本国)

それでは早速、世界遺産検定事務局の調査による、2026年版の「勉強して行きたくなった世界遺産ランキング」を10位からのカウントダウン形式で発表していきます。

第10位 姫路城(日本国)

勉強したら行きたくなった「世界遺産ランキング」 屋久島やマチュ・ピチュ、ヴェネツィア、ケルン大聖堂など・・・3年連続の1位は?
姫路城(日本国) (出典:世界遺産検定、写真:oben901)

優美な姿で知られる姫路城は、17世紀初めの日本の城郭建築を代表する建造物です。ユネスコは、白い漆喰の壁が織りなす美しさに加え、83棟の建物に高度な防御の仕組みと巧みな防護装置が備わる点を高く評価しています。関ケ原の戦いのあとに大改修され、城郭内部の建築構造はその姿を今に伝えています。2026年に導入されて話題となった入城料の二重価格が、どのような効果をもたらすかにも注目が集まります。

第9位 ヴィエリチカとボフニャの王立岩塩坑(ポーランド共和国)

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ヴィエリチカとボフニャの王立岩塩坑(ポーランド共和国) 出典:世界遺産検定、写真:Gerald Villena

最初に登録された12件の世界遺産の一つとして知られます。ユネスコによると、この岩塩坑は13世紀から採掘が続き、地下には礼拝堂や彫像、採掘の歴史を伝える坑道が広がっています。岩塩で造られた礼拝堂や装飾の意匠も大きな魅力で、地下空間そのものが欧州の採掘技術の発展を今に伝える遺産です。

第8位 ケルンの大聖堂(ドイツ連邦共和国)

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ケルンの大聖堂(ドイツ連邦共和国) 出典:世界遺産検定、写真:Günter Albers

ドイツが誇るゴシック建築の傑作です。ユネスコによると、1248年に着工し、完成は1880年。長い歳月をかけながらも、当初の設計思想を受け継いで築かれた壮大な建築で、その圧倒的な規模と造形美を自分の目で確かめてみたいと感じる人が多いようです。

第7位 ヴェネツィアとその潟(イタリア共和国)

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ヴェネツィアとその潟(イタリア共和国) 出典:世界遺産検定、写真:medvedkov

ヴェネツィアは5世紀に築かれ、118の小島に広がる水上都市として発展しました。ユネスコは、街全体を卓越した建築の傑作と位置付けていて、都市と潟が一体となった景観そのものを高く評価しています。近年は観光客の集中や環境変化への懸念も続いていて、今のうちにこの独特の景観を見ておきたいという関心につながっているようです。

第6位 アントニ・ガウディの作品群(スペイン)

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アントニ・ガウディの作品群(スペイン) 出典:世界遺産検定、写真:dimbar76

2026年はガウディの没後100年にあたる節目の年です。ユネスコは、バルセロナ周辺に残る7件の建築を、19世紀末から20世紀初頭の建築と建設技術の発展に対する卓越した創造的貢献と評価しています。サグラダ・ファミリアの「生誕のファサード」と地下聖堂もその構成資産に含まれ、ガウディならではの独創的な世界が改めて注目を集めています。

第5位 マチュ・ピチュ(ペルー)

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マチュ・ピチュ(ペルー) 出典:世界遺産検定、写真:davidionut

アンデスの山中に築かれたインカ帝国の遺跡で、険しい地形の中に広がる石造都市が強い印象を残します。ユネスコは、山の斜面や尾根、谷を含む壮大な景観全体を評価していて、巨大な石造建築や段々畑をインカ文明の都市創造の到達点の一つと位置付けています。景観の迫力に加え、文明の謎に触れられる点も関心を集めています。

第4位 イエローストーン国立公園(アメリカ

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イエローストーン国立公園(アメリカ) 出典:世界遺産検定、写真:f11photo

広大な自然の中に、間欠泉や温泉など多様な地熱景観が広がる世界遺産です。ユネスコによると、公園内には世界で確認されている地熱現象のおよそ半数が集まり、300を超える間欠泉が存在します。地球の活動を体感できる景観に加え、大規模な生態系を支える自然環境も高く評価されています。

世界遺産ランキングいよいよTOP3、番外編「人に教えたくなった」「行ってよかった」ランキングも

「勉強して行きたくなった世界遺産」2026ランキングTOP3の発表の前に、番外編を2つご紹介します。

勉強して人に教えたくなった世界遺産 TOP10

こちらは1位~10位を一気に紹介します。世界遺産検定に向け勉強をしていくうちに、「人に教えてみたくなった」という場所のランキングです。「行きたい」という場所とは異なるの結果が興味深いです。2位には、かわいらしい風景と名前が印象的な「アルベロベッロのトゥルッリ(イタリア)」が、4位には「エジプト・アラブ共和国のヌビアの遺跡群:アブ・シンベルからフィラエまで」という、有名な文化遺産がランクインしていいます。

1位:屋久島(日本)
2位:アルベロベッロのトゥルッリ(イタリア共和国)
2位:ル・コルビュジエの建築作品:近代建築運動への顕著な貢献(日本国、アルゼンチン共和国、インド、スイス連邦、ドイツ連邦共和国、フランス共和国、ベルギー王国、※国立西洋美術館の作品が含まれています)
4位:ヌビアの遺跡群:アブ・シンベルからフィラエまで(エジプト・アラブ共和国)

5位:イエローストーン国立公園(アメリカ合衆国)
6位:富士山─信仰の対象と芸術の源泉(日本)
7位:姫路城(日本)
8位:ンゴロンゴロ自然保護区(タンザニア連合共和国)
9位:アントニ・ガウディの作品群(スペイン)
10位:モン・サン・ミシェルとその湾(フランス共和国)

行ってよかった世界遺産 TOP10

次に、実際に行ってみた上で「良かった」という場所のランキングです。日本での調査ですので、日本の遺産が9つランクインしています。

1位:古都京都の文化財(日本)
2位:厳島神社(日本)
3位:姫路城(日本)
4位:広島平和記念碑(原爆ドーム)(日本)
4位:日光の社寺(日本)

6位:モン・サン・ミシェルとその湾(フランス共和国)
7位:白川郷・五箇山の合掌造り集落(日本)
8位:古都奈良の文化財(日本)
9位:富士山─信仰の対象と芸術の源泉(日本)
9位:平泉-仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群-(日本)

勉強して行きたくなった世界遺産TOP3は?

では、「勉強して行きたくなった世界遺産」のランキングに戻る前に、TOP10以降で気になったところお伝えします。
クロアチア共和国の「ドゥブロヴニクの旧市街」はもう少し上位に来ているかと思いましたが44位、クロアチアの「プリトヴィツェ湖群国立公園」は49位が、「ローマの歴史地区と教皇領」が40位、チェコ共和国の「プラハの歴史地区」が36位など、観光に行く日本人が少ない場所は下位になる事が多いのかと感じました。
しかし、イタリアの「アルベロベッロ・トゥルッリ」や、ベネズエラ・ボリバル共和国の「カナイマ国立公園」がともに20位、そしてブラジルの「レンソイス・マラニャンセス国立公園」が11位に入るなど、予想外の場所が上位に来ていたりと、非常に興味深いランキングとなっています。

さて、いよいよランキングに戻りましょう。

第3位 サマルカンド―文化交差路サマルカンド(ウズベキスタン)

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サマルカンド―文化交差路サマルカンド(ウズベキスタン) 出典:世界遺産検定、写真:romanevgenev

中央アジアを代表する歴史都市で、世界の文化が交わる街として知られます。ユネスコは、古代アフラシアブに始まり、14世紀から15世紀のティムール朝時代に大きく発展した都市と位置付けています。レギスタン広場やビビ・ハニム・モスクなどの壮麗な建築群が並び、歴史都市としての存在感を今に伝えています。

第2位 屋久島(日本)

勉強したら行きたくなった「世界遺産ランキング」 屋久島やマチュ・ピチュ、ヴェネツィア、ケルン大聖堂など・・・3年連続の1位は?
屋久島(日本) 出典:世界遺産検定、写真:KIOKEN

屋久島は、古北区と東洋区の生物地理学的境界に位置し、約1900の種と亜種からなる豊かな植物相を持つ世界遺産です。ユネスコによると、古いスギの巨木が残り、この地域では珍しい暖温帯の原生林の名残も見られます。多様な植生と深い森の時間が感じられる島として、訪れてみたいという関心を集めています。

第1位 モン・サン・ミシェルとその湾(フランス)

勉強したら行きたくなった「世界遺産ランキング」 屋久島やマチュ・ピチュ、ヴェネツィア、ケルン大聖堂など・・・3年連続の1位は?
モン・サン・ミシェルとその湾(フランス) (出典:世界遺産検定、写真:Earth Pixel LLC)

ノルマンディーとブルターニュの境に広がる干潟の中、岩山の上にそびえるベネディクト会修道院と集落が、この遺産の大きな魅力です。ユネスコは、その姿を「西洋の驚異」と表現し、11世紀から16世紀にかけて築かれた修道院を、この特異な自然環境に適応した技術的、芸術的な傑作と評価しています。幻想的な景観と長い歴史が重なり、今回も3年連続で1位となりました。

ページをめくるたび、世界はもっと広く、もっと面白くなる。2026年のランキングは、そんな「学びの楽しさ」がそのまま旅の地図になったような結果となりました。
あなたが次にパスポートを持って向かうのは、海に浮かぶ修道院か、それともサマルカンド・ブルーに輝く街角か。世界遺産検定のテキストを開いて、自分だけの「行きたくなった遺産」を見つけることから、あなたの新しい旅を始めてみませんか?

※調査期間:2025年12月15日~2026年1月11日
(出典:世界遺産検定、写真は、いずれもAdobe Stockより)

鉄道チャンネル編集部
(旅と週末おでかけ!鉄道チャンネル)

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