試合勘を無くしているように見えた中国戦 photo/Getty Images
問題は山積みだ
2022年に開催が予定されているワールドカップ・カタール大会に向けたアジア予選を戦っている日本代表。初戦ではオマーン相手に敗れる波乱の展開となったが、第2節の中国戦は大迫勇也のゴールで先制した日本が逃げ切り、1-0で白星を掴んだ。
まずは安心できる勝ち点3を獲得したサムライブルーだが、満足のいく内容ではなかったか。選手それぞれでのパフォーマンスの差が激しく、各ポジションでズレが生じていた。
特に左サイドバックのDF長友佑都は厳しいか。イタリアの名門インテルで長年プレイしその後ガラタサライ、マルセイユとヨーロッパ各国の強豪クラブで戦ってきた長友だが、現時点では無所属となっている。
気になったのは、足元でボールを扱う際の余裕か。前半は特に中国のプレッシャーが少なく、一つ飛ばしたパスや楔などチーム全体で効果的な攻撃が見られたが、どうしても左サイドの長友のポジションでその流れは消えてしまっていた。
6月に行われたセルビアとの親善試合では素晴らしいパフォーマンスを見せ、まだまだ左サイドバックは長友に頼ることになるかと思われたが、今の状態が続くようであれば森保一監督は中山雄太や佐々木翔を積極的に起用する判断が必要となる。3ヵ月でここまでパフォーマンスが落ちるとは考えられず、やはり実戦から離れていることが影響しているのか。既に夏の移籍市場は閉まっており、カタール大会を見据えるのであれば、クラブに在籍し出場機会を得る必要がありそうだ(データは『Sofa Score』より)。