4月21日(火)の放送には、先週に引き続きロックバンド・SPYAIR(スパイエアー)のボーカル、YOSUKE(ヨウスケ)さんが登場。現在ストリーミング累計再生回数が2億回を突破し、社会現象を巻き起こしている『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』主題歌「オレンジ」の歌唱テクニックを、アーティスト本人を前にしらスタが熱く解剖! 新ボーカルとして加入したYOSUKEさんが当時抱えていた葛藤や、知られざるレコーディングの裏側が明かされました。
(写真左から)SPYAIR・YOSUKEさん、岸洋佑、しらスタ
◆「これがなかったら今はない」バンドの歴史を背負う覚悟
岸:先週はニューアルバム『RE-BIRTH』のお話を伺いましたけれども、SPYAIRは今なんと、ツアーの真っ早中ということで。今はどういうツアーをやられているんですか?
YOSUKE:このアルバムを引っ提げてのホールツアーを今やっていて。5月14日(木)には東京のLINE CUBE SHIBUYAがあります。
岸:ホールツアーの前には、全国7都市でライブツアーも開催されたということで。YOSUKEさんが加入してから、SPYAIRのライブの魅力はどういうところにありますか?
YOSUKE:そうですね、でも僕、本当にもう10代の時から、ライブハウスで育ってきた環境に身を置いていたので。やっぱライブハウスの楽しさっていうのが、こう、もみくちゃになって汗まみれになって、「もう何が何だかわけわかんねえ!」みたいな(笑)。でもそこに流れてくる音楽で、日常では絶対に出ない“何か”に感情を身を任せる。あれをSPYAIRのライブでも出せるように毎ライブやっていて、ホールとか場所関係なく、その熱量は大事にしています。
しらスタ:素晴らしい! ちなみに、加入前の楽曲もたくさん愛されていると思うのですが、そういうのもライブで歌われているんですか?
YOSUKE:そうですね。ライブでは20曲程度やるので、僕が入ってからの新曲が10曲、残りの10曲は既存曲って感じで歌っています。
しらスタ:繋ぎながら新しいものも。
YOSUKE:繋ぎながら、ですね。だから既存の、僕が入る前の曲でも、全然僕らしく歌うようには心がけてます。
岸:その覚悟めちゃくちゃかっこいいですし、間違いなく皆さんに届いてますよね!
◆しらスタのソングコメンタリー!『オレンジ』が提示する“逆張り”の美学
――番組恒例の企画「明日カラオケで歌いたくなる!しらスタのソングコメンタリー!!」では、大ヒット曲「オレンジ」を分析しました。
岸:今回のアルバムの3曲目に収録され、映画『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』の主題歌。再生回数は2億回。YOSUKEさんにとっても、やはり特別な曲ですよね。
YOSUKE:本当にそうです。「オレンジ」がなかったら、多分このアルバムも出せていない。バンドにとって、今までのすべてをいろいろ変えてくれた、本当に大事な1曲です。
しらスタ:この曲、まずイントロが30秒もあるんですよね。今の令和の音楽シーンって「イントロは短いほうがいい」「すぐ歌に入ったほうがいい」という風潮があるじゃないですか。その中でイントロ30秒で2億再生って、完全に“逆張り”ですよ! でも、みんなこのイントロを聴きたいと思って再生している。映画の世界観と、この長尺のイントロが合致したときのパワーは凄まじいですね。
――さらにしらスタは、歌詞とアニメ作品のリンクについても深く言及。
しらスタ:「もう一回のない試合をしよう」というキーワードがある『ゴミ捨て場の決戦』。お別れであり再会を誓う楽曲であり、後がないからこその熱さがある。そんな中での歌い出し、「さよならは言わない」から、もうYOSUKEさんの凄さが出ているんです。
◆「さよなら」の「さ」に宿る洋楽的ルーツと“迷走”の産物
(♪楽曲再生:Aメロ冒頭)
しらスタ:今、聴きましたか皆さん! 「さよなら」の「さ」。これ、実は「さ」とはっきり発音していないんです。
岸:えっ、そうなんですか?
しらスタ:「さよなら(sayonaya)」の“S”の音だけが先行しているんです. これ、なんでこうなったんですか?
最高なんですけど!
YOSUKE:自分の中にある洋楽的なルーツというか……そのワードが来たら、自然にそうなっちゃうんですよね。「さ」にも聞こえるし、「す」にも聞こえるような、空気感の強い「S音」なんです。
しらスタ:「さよなら」と平坦に歌ってしまうと、言葉としてさよならを告げてしまっている感じがする。でも、YOSUKEさんのようにS音を立たせて飲み込むように歌うことで、「さよならは言わない」という歌詞がより重く、噛み締めるように響くんです。
――さらにしらスタの鋭い分析は、続く「約束もない」の「や」の音にも及びます。
しらスタ:この「や」の音も、普通ならエッジボイスとかを使うのがJ-POPの王道なんですけど、YOSUKEさんは「いゃくそくもない」と、どこかデスボイスのような、歪んだスパイスを入れていますよね。これ、狙ってやっているんですか?
YOSUKE:実は、この曲を録っていた時期は、自分の歌に対してものすごく迷走していた時期だったんです。
岸:えっ、あんなにかっこいいのに迷走していたんですか?
YOSUKE:本当に「日本語の歌い方がわからない」となっていて。スタジオに1人でこもって練習しても、全然納得いかなくて……。特に日本語の低音域をどう歌えば、マイクが一番美味しいところで音を拾ってくれるのか。悩みに悩んだ結果、ただ綺麗に歌うのではなく、あえてエフェクト的なスパイス、フックを足していく方向で自分なりの個性を出そうとしていたんです。だから、当時の記憶がほとんどないくらい必死でした。
しらスタ:なるほど。その「悩み」が、結果として既存のJ-POPの選択肢にはない、唯一無二の個性として結実したわけですね。
◆サーブを打つ瞬間の緊迫感――音楽のルールを逸脱した“間”
(♪楽曲再生:Bメロ~サビ)
しらスタ:ここ!「笑い合って泣いて」から「明日へ」に行くところ!
ここ、4分の4拍子のリズムの中に、一瞬だけ音楽のルールから逸脱した“間”があるんです。「笑い合って泣いて」のあと、ドンッという衝撃と共にフッて息を飲む。これ、僕らアニメオタクからすると、まさにバレーボールでサーブを打つ瞬間のタメなんですよ!
岸:あー! 確かに! 緊迫感がすごい。
しらスタ:そのあとサビが始まって「明日へ」と入る。普通、今のヒット曲ってサビの頭は「高音」から突き抜けるように始まるのがセオリーなんですけど、この曲はあえて「中低音」から入る。これも逆張り。でも、それがものすごく生きてる。
YOSUKE:サビは本当に大切にしましたね。SPYAIRの新ボーカルとして、この曲が作品の顔になる責任がある。だからツルッと歌うのだけは避けたかった。一音一音を響かせるために、マイクも普段の高音が綺麗なものではなく、あえて温かみのある、中低音ががっしり鳴るものに変えてレコーディングしたんです。
しらスタ:マイクまで変えていたんですね!
そのこだわりがあの独特の厚みを生んでいるんだ。
YOSUKE:全然違いますね。「オレンジ」を今聴き返すと、「若いな!」「青臭いな!」って思います(笑)。2023年末~2024年中盤にかけてずっと悩んで、日本語をどう届けるかを模索していて。その試行錯誤の跡がこの曲には刻まれています。
しらスタ:それが魅力なんです。アルバム『RE-BIRTH』を聴くと、この「オレンジ」の荒々しい地声の強さと、最近の「Kill the Noise」のような洗練された歌い方の変化が両方楽しめる。1人のボーカリストが苦悩し、成長していく3年間の物語が凝縮されている1枚だと思います。
◆全国100校舎以上、1,000名以上の講師! シアーミュージックが提案する“相性”という最適解
――番組後半では、音楽教室「シアーミュージック」の魅力にスポットを当てるコーナーもスタジオには現役講師の田島先生が登場しました。
岸:田島先生、シアーミュージックの最大の魅力とはどこにあるのでしょうか?
田島先生:やはり「選択肢の多さ」ですね。全国に100校舎以上あり、講師も1,000名以上在籍しています。ポップス、声楽、オペラ、ミュージカルなど、ジャンルごとに専門の先生がいます。まずは無料体験レッスンに来ていただき、自分のやりたいことを相談してもらえれば、最適な講師を紹介できるシステムになっています。
しらスタ:これ、本当に大事なポイントなんですよ。ボイトレって、“先生との相性”がすべてと言っても過言ではない。男性か女性か、年齢が近いほうがいいのか。そして一番はジャンル。メタルをやりたい人がミュージカルの先生に習うと、ちょっとズレが生じますよね。
田島先生:そうなんです。
しらスタ:シアーミュージックなら、大手の規模感があるからこそ、そのミスマッチを防げる。自分にぴったりのパートナーが見つかる場所だと思います。
岸:これから歌を始めたい、もっと上手くなりたいという方にとって、これ以上の環境はないですね。
<番組概要>
番組名:シアーミュージック presents しらスタのボイトレディオ
パーソナリティ:しらスタ、YOSUKE
放送日時:毎週火曜 21:00~21:30
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/f/voitradio/message
番組公式X:@voitradio_tfm
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