■【東京株式市場】 2020年10月23日



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■株式市場の振り返り-薄商いの中で日経平均株価は小反発、狭いレンジ内の値動き続く



2020年10月23日(金)の主要指標(カッコ内は前日終値比)



  • 日経平均株価 23,516円(+42円、+0.2%) 小幅反発
  • TOPIX 1,625.3(+5.5、+0.3%) 反発
  • 東証マザーズ株価指数 1,247.7(▲11.6、▲0.9%) 3日続落

東証1部上場銘柄の概況



  • 値上がり銘柄数:1,096、値下がり銘柄数:989、変わらず:95
  • 値上がり業種数:26、値下がり業種数:7
  • 年初来高値更新銘柄数:30、年初来安値更新銘柄数:13

東証1部の出来高は9億6,767万株、売買代金は1兆9,159億円(概算)となり、いずれも前日より増加しました。



午前中に米国で大統領選のテレビ討論会が行われましたが、特段のサプライズもなく、選挙終盤の様子見スタンスが継続しました。

結局、売買代金は10日連続で2兆円を割り込む薄商いとなっています。



そのような中、日経平均株価は前日同様に狭いレンジ内での推移が続き、最後は小幅反発で引けました。取引時間中の高値は23,587円(+113円)、安値は23,469円(▲5円)となり、値幅(高値と安値の差)は約118円となっています。



なお、TOPIXも同じような値動きで反発となりました。



■東証マザーズ株価指数は3日続落、売買代金は129日連続で1,000億円超え



東証マザーズの出来高は1億4,030万株、売買代金は2,913億円となりました。



出来高は前日並みで、売買代金は小幅増加となりました。

依然として個人投資家の投資意欲は堅調であり、売買代金は129日連続で1,000億円を超え、17日連続で2,000億円を上回り、3,000億円に達するような水準です。



しかしながら、前日同様に利益確定売りが多く出たことで3日続落となりました。終値は▲1%弱安に止まりましたが、取引時間中には一時1,200ポイント割れまで下落するなど不安定な値動きとなっています。



■日経平均株価に新規採用となったネクソンが大爆騰、梯子を外されたZOZOは急落



日経平均株価の上昇に寄与した上位3銘柄



  • 中外製薬(4519)
  • ファナック(6954)
  • ファーストリテイリング(9983)

伊藤忠商事(8001)の完全子会社になることで年内の上場廃止が決定したファミリーマート(8028)の代わりとして、新たな日経平均株価の採用銘柄が注目を集めていました。



そして前日、意表をついて韓国系オンラインゲーム会社のネクソン(3659)に決定したと発表されたことから、同社の株価は一時ストップ高(+20%高)の大爆騰となり(年初来高値更新)、終値も+17%超高で引けました。なお、実際の組み入れは10月29日の算出からとなります。



ネクソンの過去1年の株価推移



韓国系オンラインゲーム会社のネクソンが一時+20%高の大爆騰! 日経平均株価は反発

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また、ハイテク株では日本電産(6594)とルネサスエレクトロニクス(6723)が年初来安値を更新し、トイレタリー株ではユニ・チャーム(8113)が買われて上場来高値を更新しています。



その他では、国産ジェット旅客機事業の凍結が報道された三菱重工業(7011)が一時+7%高まで急騰したことが目を引きました。



日経平均株価の下落に寄与した下位3銘柄



  • 東京エレクトロン(8035)
  • 日立建機(6305)
  • エムスリー(2413)

日経平均株価構成銘柄として、ファミリーマートの代替として最も下馬評が高かったZOZO(3092)が、一時▲9%超安へ急落しました。終値も▲7%超安の急落で、完全に梯子を外された形となっています。



また、取引時間中に日立製作所(6501)がグループ企業である日立建機の一部株式を売却するという観測報道が流れ、日立製作所によるTOBによる完全子会社化を期待して先回り買いしていた投資家による失望売りが一気に噴出しました。



その結果、日立建機は一時▲18%超安の大暴落となり、終値も▲17%安に迫る大暴落となっています。

さらに、同様の思惑から日立金属(5486)も一時▲7%超安へ急落しました。



その他では、好決算を発表したディスコ(6146)が材料出尽くしで急落したことが目を引きました。