
JR東海道線の「湘南ライナー」が廃止され、新たに特急「湘南」が登場。「踊り子」も車両がE257系に統一され、新たな着席サービスと料金が導入されます。料金体系は従来のライナー料金から、どう変わるのでしょうか。
特急「踊り子」「湘南」は新料金に2021年春、首都圏と伊豆を結ぶJR東海道線の特急「踊り子」が変わります。
車両は185系電車が定期運用から退き、E257系電車に統一。現在、185系と215系で運行中の「湘南ライナー」「おはようライナー新宿」「ホームライナー小田原」(以下、ライナー)は廃止され、新たにE257系による通勤客向けの特急「湘南」が東京・新宿~小田原間に登場する予定です。
185系特急「踊り子」と並ぶE257系2000番台(2020年3月、伊藤真悟撮影)。
車両や列車とともに変わるのが「着席サービス」です。現在の特急「踊り子」は大多数のJR特急と同様、普通車指定席、普通車自由席、グリーン車指定席の3種類が設定されていますが、このうち普通車は全て指定席に変わります。
しかし全車指定席だと、「席は乗ったときに選びたい」「その日に特急で帰るけど、用事がいつ終わるか分からないから列車を決められない」といった人は困ってしまいます。そのため、座席を指定しない特急券「座席未指定券」も登場。値段は指定席特急券と同額ですが、座席の指定はなく、指定席の空席に座ることになります。
ちなみにこの新しい着席サービスは、すでに中央線の特急「あずさ」「かいじ」や常磐線の特急「ひたち」「ときわ」、高崎線の「スワローあかぎ」などに導入されています。料金体系も、指定席と自由席に分けている従来のものとは別の、「新しい着席サービス」用のものです。