核攻撃可能な北朝鮮版イージス艦?

 北朝鮮の国営メディアである朝鮮中央通信(KCNA)は2026年4月14日、ミサイル駆逐艦「崔賢(チェ・ヒョン)」から対艦ミサイルおよび巡航ミサイルを発射したと発表しました。

【画像】北朝鮮で強力な攻撃力を持つ艦「崔賢」の発射実験を見守る金正恩総書記

 報道によると、4月12日に「崔賢」の運用効率試験の一環として、戦略巡航ミサイル2発と対艦ミサイル3発が発射されたとしています。

 巡航ミサイルには「戦略」との文言が使用されています。これは北朝鮮において、核弾頭搭載能力を持つミサイルを指す表現であり、今回の発射試験は核抑止力強化を狙ったものとみられます。

 これらのミサイルについては、戦略巡航ミサイルが約2時間11分にわたり黄海上空を飛行し、対艦ミサイルは約32分40秒飛行したとされています。KCNAは「すべてのミサイルが精密に目標へ命中した」として、試験の成果を強調しています。

 なお、「崔賢」から対艦ミサイルが発射されるのは今回が初めてです。また、巡航ミサイルの発射はこれで3例目となります。

「崔賢」は崔賢級駆逐艦の1番艦です。5,000トン級の駆逐艦とされ、巡航ミサイルや戦術弾道ミサイルに核弾頭を搭載できる能力を持つとされています。さらに、フェーズドアレイレーダーのような装備も確認されており、日本のイージス艦に相当する艦対空能力を有する可能性があるとみられます。

 ちなみに、2番艦である「姜健(カン・ゴン)」は、2025年5月に行われた進水式で横転した艦としても知られていますが、その後同年6月に復旧し、現在は就役に向けて艤装および試験が進められているとされています。今回の試験に出席した金正恩総書記は、建造中の3番艦および4番艦に関する建造計画についても報告を受けたとみられます。なお、4番艦の建造が示唆されたのは今回が初めてです。

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