その名も「厚木環状3号」

 神奈川県厚木市の山間部で、完成に近い域まで出来上がっている新しい道路があります。途中にトンネルを含む4車線幅の道路が山間部を貫いており、沿道では未供用にもかかわらず大きな物流施設の建設も進んでいます。

どのような道路なのでしょうか。

【妙に立派な道…!】これが「厚木環状3号線」です!(地図/写真26枚)

 この道路は市道「厚木環状3号線」。小田急線の愛甲石田駅方面から、市北西部の山間部に築かれたニュータウン「森の里」方面へ向かう幹線道路の延伸部にあたります。県道相模原大磯線から山間部を抜けて、北側の厚木市下古沢の市道(地元で「厚木市斎場への道」などと呼ばれる)までを結ぶ約2kmが建設中の区間です。

 この沿道は、森の里エリアの東側にあたり、新たな産業用地として土地区画整理事業が並行して進められています。2024年には新町名として「森の里紅葉台」と名づけられた地区で、その交通アクセスの要として環状3号線が建設されています。

 また、途中には既存の森の里エリアとつながる「森の里東トンネル」を含む市道が接続します。厚木市道路整備課によると、現状でこのトンネルは「抜けてもどこにも行けないために通行止めとしている」といいますが、環状3号線と同時開通を予定しているとのこと。本厚木駅や愛甲石田駅方面から森の里へのメインルートとなっている「愛名トンネル」に代わる、森の里への新しい経路にもなりそうです。

 この愛名トンネルは、かつて多くの学生がバスに乗って行き交いました。トンネルを抜けた「森の里青山」には、1982年から2003年までの21年間、青山学院大学の「厚木キャンパス」があったのです。

青学去って20余年、巨大バイパスも

 青学が厚木キャンパスを構えた当時、森の里にはもともと、本厚木駅からモノレールが通じる計画がありましたが、その計画が頓挫し、駅から遠いアクセス性の悪さから青学は厚木キャンパスを閉鎖。

相模原市の淵野辺に移転しました。主に青学の1・2年生が学んだ厚木キャンパスの“遠さ”は、現在40代から60代にあたる卒業生の語り草となっているようです。

「うぉ、なんだあの立派な道路…!」 神奈川の山間部でもうすぐ...の画像はこちら >>

厚木環状3号線の延伸部で口を開けている下古沢トンネル(乗りものニュース編集部撮影)

 厚木キャンパス跡地はその後、日産自動車の研究施設NATC(日産先進技術開発センター)となり、森の里には自動車系の研究施設も集積しています。

 さらに今後、森の里には圏央道から続く国道246号のバイパス「厚木秦野道路」が通り、森の里ICが設けられる計画があります(未事業化区間)。青学が去って20年以上を経て、森の里は大きく変わりつつあります。

 なお、厚木環状3号線は2026年4月現在、北側の市道と接続する部分が未施工のため、立派な道路が突然プツリと途切れる形態となっています。厚木市道路整備課によると、ここはこれから土工部として整備するとのこと。2026年度の供用を目指しているそうです。

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