ドローンどころか有人機にも使えると主張
ウクライナ国防省は2026年5月13日、レーザー迎撃兵器でドローンを撃墜する映像を公開しました。
今回公開された迎撃レーザーは「トルィズブ(トライデント)」と呼ばれるもので、防衛企業セレブラテックが開発した国産兵器とのことで「ウクライナで新たな防空技術の時代が形作られつつある」とコメントしています。
動画には、数秒間のレーザー照射を受けて撃墜されるドローンの映像や、地上の板を焼く様子などが収められています。
このレーザーの性能について、ウクライナ国防省は「ドローン、航空爆弾および巡航ミサイルを最大3kmの距離で迎撃可能」と説明しています。また、有人機に対しても有効な攻撃が可能だと主張しており、「ヘリコプターや航空機を最大5kmの距離で破壊可能」と発表していますが、そうした状態になるにはどの程度レーザー照射が必要なのかは明らかになっていません。
レーザーを迎撃兵器として使用する最大のメリットは、運用コストの低さにあります。仮に空対空ミサイルでドローンを撃墜した場合、最低でも数百万円、比較的安価な機関砲であっても1回の迎撃に数十万円程度のコストがかかります。
それらの防空火器に対し、レーザーは1回の照射あたり数百円程度で済むとされており、数万円規模のドローンを迎撃するうえでは、費用対効果の高い兵器といえます。
実際、ウクライナ側は2024年末頃から「トルィズブ」の存在を示唆しており、すでにプロトタイプが実戦投入されている可能性も高いとみられています。
また、イスラエルでは同様にレーザーを用いた迎撃兵器「アイアンビーム」が実戦運用されており、ドローン撃墜の実績も報告されています。ただし、地上配備型は巻き上がる砂埃や天候の影響を受けやすく、安定した出力を維持しにくいとの指摘もあります。そのため、イスラエル軍では、こうした影響を受けにくい高度で運用するため、戦闘機や武装ヘリコプターへの搭載案も検討されているようです。

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