ロシアによるウクライナ侵攻を機に、現代戦において一躍注目を集めた兵器があります。それが無人で目標を攻撃可能な「ドローン」であり、今では戦場において欠かせない役割を担うまでになりました。
2026年6月3日から5日まで、幕張メッセで開催された「JAPAN DRONE 2026」。会場には外国企業が集まった国ごとのブースも設けられています。なかでも台湾ブースには、軍事用途のドローンが多く展示されていました。
展示されているドローンは「300km/hの速度で突っ込んで対象を破壊する自爆型」や「爆弾を抱えて敵へと突撃するタイプ」など、様々なバリエーションがあります。その中で変わった姿をしているのが、ドローンの下部に大きな円柱型ユニットを取り付けたタイプです。
この装置は、光ファイバーを備えた「有線式」ドローンのためのものです。中にはぐるぐる巻きにされた光ファイバーが詰まっており、ドローンが飛行すると細い管からケーブルが繰り出されていく仕組みになっています。
現在、この有線式ドローンは戦場において需要が増えている装備とのことですが、それはなぜなのでしょうか。
戦場で電波を使った通信装置を使用する場合、相手のジャミングによって通信妨害を受ける可能性があります。いくら高性能な機体でも、無線通信に依存する一般的なドローンでは、前線に持ち込んでも操作不能に陥り、役に立たなくなる可能性も十分に考えられるのです。
そこで、出番となるのが物理的にケーブルでつながっており操縦できる有線式ドローンです。有線操縦なので電波妨害の影響を一切受けず、光ファイバーも非常に細いため、敵がケーブルを視認して操縦者の接続元をたどるのは困難です。
現在、ウクライナの戦場を中心に有線式ドローンの需要は伸び続けています。どれほど強力な通信妨害でも防ぐことのできない「有線誘導式ドローン」の出現は、今後の戦場における新たなトレンドとなるかもしれません。

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