2024年、webスポルティーバで人気の高かった記事を発表します。本日は夏の甲子園大会直前に配信したこちらです!(初公開日 2024年8月7日)
8月7日に開幕した第106回全国高等学校野球選手権大会。
関浩一郎(青森山田3年/186センチ・86キロ/右投右打)
世代のトップランナーになりうる大器。投手らしいシルエットと捕手に向かって伸びてくるストレートの球筋は、将来性と実戦性を兼ね備える。昨秋時点で最速145キロだった球速は右肩上がりに伸び、今夏に最速152キロまで到達した。コントロールを大きく乱す心配がなく、変化球の精度も高い。青森大会では八戸学院光星との準々決勝で10奪三振1失点の快投。弘前学院聖愛との決勝は2回からのロングリリーフで9奪三振2失点。近年稀に見るハイレベルだった青森大会を制する原動力になった。櫻田朔との二枚看板で全国の頂点を狙う。

2年生にしてストレートの球速にかけては全国屈指の右腕。

全国区になれる実力を持った速球派右腕。今春に前橋商との練習試合で最速148キロを計測し、ドラフト上位候補・清水大暉を目当てに訪れたスカウト陣に大きくアピールした。ワインドアップの大胆なアクションから、捕手のミットを激しく叩く球威が最大の特徴。今夏の埼玉大会では血マメが潰れるアクシデントに見舞われたものの、打線の援護もあって甲子園にたどり着いた。コンディションさえ万全なら、全国の強打者をねじ伏せる可能性は十分にある。

季節が巡るたびに進化の跡が見える右腕。最速149キロのスピードと、ストレートの軌道から鋭く変化するスライダーのコンビネーションは初見では攻略が難しい。1年前と比較すると現在のボールの圧力、投球の精度は別人のよう。

198センチの威容を誇る超大型左腕。巨体にもかかわらずバランスよくボディコントロールができて、名門のエースらしい心身を兼ね備える。今夏は出力が一段と上がっており、自己最速の149キロを計測した。バレーボール経験者の両親の影響を受け、実際にスパイクを打つことで腕の振りを矯正する独自の調整法を持つ。2年生右腕・福田拓翔も最速150キロの加速感のある速球とカーブ、フォークなど縦系の変化球が出色で早くも来年のドラフト上位候補と評したい。この二枚看板は全国トップクラスになるだろう。

流れを引き寄せる守護神。2年生だった昨年は春夏連続で甲子園のマウンドを経験し、とくに夏は最速145キロを計測して爪痕を残した。体を縦に使う投球フォームが特徴的で、フォークで狙って三振を奪えるのが魅力。最速149キロにボリュームアップした今夏は、福井大会4試合すべてでリリーフ登板。

生まれ変わった姿を見せたい左腕。今春センバツでは初戦で青森山田に惜敗したが、直後に招集されたU−18代表候補強化合宿では下半身主導の新フォームで登場。球威が格段に向上しており、短期間での急成長をアピールした。今春は近畿大会優勝に貢献し、今夏の京都大会では29回を投げて防御率1.24と安定した内容。チームとしても攻守のバランスがとれているだけに、中崎が本領発揮できれば京都国際は優勝争いのダークホースになれる。

2年生ながら「別格」のムードを醸し出す大器。類まれな肉体、質実の伴った剛速球、縦に鋭く曲がり落ちる変化球。1球見れば誰もがモノの違いを察知できるはずだ。今夏の大阪大会決勝・東海大仰星戦では15奪三振1失点の快投で完投。ひと皮むけた姿を見せた。

今大会の目玉。2年連続センバツ準優勝を経験し、今夏は日本一の座に挑む。ボールに縦の角度があり、最速151キロの快速球は数字以上の迫力を感じさせる。ストライク先行でリズムよく打たせてとる技術もあり、今春センバツでは大阪桐蔭を5安打1失点に封じて完投勝利を挙げている。つかみどころのない独特なキャラクターも、いかにも投手らしい。今年のドラフト戦線は高校生に「確固たる1位候補」と言える存在がいないだけに、大舞台でのパフォーマンスで押しも押されもせぬ評価を勝ちとりたい。ダブルエースを組んできた間木歩も完成度が高く、「勝てる投手」だ。

4回目の聖地を踏む「The エース」。身長172センチと上背はないものの、マウンドでの貫禄と引き出しの豊富さは高校生とは思えない。1年春から名門の背番号1を背負ってきた年輪を感じさせる。
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