「睡眠が十分にとれず集中できない」
「居眠りをしてしまう」
「すぐイライラする」
小・中・高における学校生活で、こうしたいわゆるスマホ・ネット依存が疑われる事例が「ある」とした学校が46.2%に及んだことが、医師の団体である全国保険医団体連合会(保団連)のよる小学校から高校までの調査(n=4785)でわかった。
スマホやネットによる、授業の“妨害”がいよいよ深刻になっている結果といえ、教育現場だけでは対応しきれないとの声も挙がっているという。
小学生とその親の声などから、対策の方向性を探る。(ITジャーナリスト:井上トシユキ)
実害増、規制強のネット依存の現在地
保団連の調査によれば、スマートフォン依存、ネット依存の疑いがある児童、生徒がいると回答した学校は2212件(46.2%)に達し、確認された生徒数は8415人にのぼった。ただし、回答の中には「数人」「多数」など具体的な数値を含まない記述もあったといい、実際にはより多くの“依存生徒”がいる可能性がある。学校におけるスマホ・ネット依存の割合(出典:2025 年学校健診後治療調査)
なぜそこまでのめりこんでしまうのか…。子どものスマートフォンあるいはネット依存と聞いて、その要因として思い浮かぶのは、ゲーム、SNS、そして動画視聴だろう。
それぞれについては近年、規制する動きが強まっている。
ゲームについては、2020年4月に香川県で「香川県ゲーム・ネット依存症対策条例」が施行、18歳未満の子どもについて、1日のゲームプレイ時間を「平日60分、休日90分」を目安にする努力義務を保護者に課した。
SNSについては、昨年12月、オーストラリアで16歳未満の利用を禁止する法律が世界で初めて施行され、スペインが同様の規制を検討している。ほかにも、フランスが15歳未満のSNS利用への規制を強化するとしており、世界的に対策が検討されている。
このオーストラリアのSNS規制には、対象となるプラットフォームにTikTokやYouTube、Instagramも含まれており、若年層への動画視聴の規制にもなっているのは大きな特徴だ。
子どもへのスマートフォンやネットの利用規制には、各国でそれぞれに賛否があるものの、公的に規制をかける方向へ力が強まっていることは確かだ。
ゲーム、SNS、動画視聴のうち、最近もっとも問題視されているのは、実は動画視聴だ。なかでも、ショート動画の連続視聴をやめられなくて悩む10代が多い。
2024年4月に発表されたLINEによる調査では、15歳から19歳までの526人のうち37%がほぼ毎日1時間以上ショート動画を視ていると回答。
同じ24年4月のニフティキッズによる調査では、小学生の67%、中学生の79%がショート動画を含む動画配信サービスを視聴していると答えており、もはや生活のなかに深く浸透している様子がうかがえる。
実際、今年3月には「ショート動画から抜け出せません!」と悩む小学6年生の相談に対し、同じ小学生から25件ものアドバイスが寄せられている(ニフティキッズ)。
「ショート動画、時間溶けるよね~」「中毒性があるから、1度見始めたら止まらなくなっちゃうよ」「見始めたらもう日が沈んでる」と共感する声が寄せられているあたり、動画視聴で時間を浪費するのはもはや小学生でも当たり前の光景なのだろう。
小学生に聞いたショート動画の視聴実態
今回、筆者も小学生(男子3人、女子3人)に、ショート動画について話を聞くことができた。以下にまとめてみよう。まず、意外だったのが、親も「ゲームに対してはうるさく注意してくる」が、「ショート動画には、うるさく言ってこない」(小5男)ということが、学校の友人間で共通認識となっていることだ。
休日や外出先では、「なんなら一緒に視てる」(小4女)ことも少なくないそうだから、ある意味では親公認の依存とさえいえるかもしれない。
動物の面白い動画は癒されるから「いつまでも視てしまう」(小5男、小4女)、ダンスのショート動画は友だちとの間で話題になるから「視てないとかありえない」(小6女、小5女)と、ショート動画を連続で視聴する動機づけにも事欠かない。
結果、レコメンドで次々に上がってくるショート動画を見続けてしまうわけだ。
親は子のスマホ依存をどう対策しているのか
親からは、子どものスマホ依存への対策をどのように行っているかの話も聞けた。自分たちが子どもだった頃のテレビと一緒で、「視る時間を何時から何時までと決めている」と話すのは、小学生の兄妹がいるAさん。
動画やショート動画は、テレビのように放映時間が決まってないので、学校や習い事から帰ってきてから1時間、宿題が終わってから1時間というふうに、毎日のスケジュールに合わせた“運用”をしているという。
家事や仕事で子どもに張り付いていられないことも多いため、視聴時間の管理にはスマートフォンやタブレットPCの電源を自動でオンオフできるアプリを使うことが多いとも。
そのほか、子どもの部屋にはスマートフォンやタブレットPCは持ち込まない、使わない時は親の目が届く決められた場所に置いておくなどと、機器(端末)の取り扱いのルールも決めておく必要がある。
また、子どもが仲の良い親どうしでルールを合わせ、「あっちの家は許されているのに」といったズレから不満が起こらないようにしておくことも、とても重要なのだそうだ。
ショート動画をやめられない脳科学的原因とは
脳科学では、ショート動画を視聴するたびに脳内でドーパミン報酬系が刺激され、これがショート動画を見出すとやめられない要因であることが指摘されている。そうだとすれば、もはやある程度の管理なしでは、やめさせる親側も、依存してしまう子どもたちの側も、そのリスクから抜け出すのが極めて困難になる。親も含め、ショート動画といかに上手に付き合うか。「少しくらいいいだろう」ではなく、依存症へ誘う恐怖があると強く認識する。そうした姿勢が、スマートフォン依存、ネット依存から身を守る第一歩といえそうだ。
新入学や進級のバタバタがひと段落し、大型連休が控えるこの時期、ショート動画の視聴ルールを家族で決めて、スマートフォン依存、ネット依存から身を守る対策と真剣に向き合ってみてもいいのかもしれない。
■ 井上 トシユキ
1964年京都市生まれ、同志社大学卒業。会社員を経て1998年より取材執筆活動を開始。IT、ネットから時事問題まで各種メディアへの出演、寄稿および 論評多数。企業および学術トップへのインタビュー、書評も多く手がける。

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