綾瀬はるかが主演を務める映画『ルート29』が、今秋公開されることが決定した。
監督を務めたのは、デビュー作『こちらあみ子』で第27回新藤兼人賞金賞はじめ数多くの賞を受賞した森井勇佑。
主演を務める綾瀬は、自身がこれまで演じてきたキャラクターや、お茶の間で見せる親しみやすく朗らかな印象とは異なる清掃員の女性トンボを演じる。ハル役には『こちらあみ子』でデビューし、第36回高崎映画祭最優秀新人俳優賞を受賞した大沢一菜。森井監督作品には2作品続けての登場となる。
併せて、旅の途中に立ち寄ったドライブインでのトンボとハルをとらえた場面写真と森井監督のメイキング写真、そして綾瀬、大沢、森井監督のコメントも公開された。
<コメント全文>
■綾瀬はるか
のり子の心は無限に広がりながら、人との交わりを閉ざしていく中で隙間も広がり、空っぽのようになってる人。風のようにゆらゆらとしながら過ごしていたある時、風がわりなハルと出会い旅をして、その途中奇妙な人たちとも交わり、のり子の心に吹く風も表情が変わりはじめます。悲しみの一滴、喜びの一滴と空っぽのような心も少しずつ満たされ、ハルとの旅も終わりを迎えていきます。どこまでが現実で、どこまでが非現実か、ハルとのり子の不思議な旅、冒険をご一緒するように観て頂きたいです。(※のり子はトンボの本名です。)
■大沢一菜
監督とまた一緒にやれると聞いて“やったー”と思いました。
たくさんの皆さんに観てほしいです。
■森井勇佑(監督・脚本)
メイキング写真
この映画は、中尾太一さんが書かれた詩がもとになっています。ざわめきを感じる言葉たちに取り囲まれ、想像をめいっぱい広げて作りました。奇妙なものや不思議なものに触れること、そうすることでしか得られない生の実感があるのではないかという思いを根底において、現代のおとぎ話のようなものを目指して取り組みました。
トンボを演じた綾瀬はるかさんとは初めてのお仕事でしたが、ご自身のなかの宇宙が独特でおもしろい方だと感じました。その宇宙が、トンボという役をとても豊かなものにしてくれたのだと思います。綾瀬さんがあのときに生きたトンボという人間が、僕はとても好きです。
ハルを演じた大沢一菜さんは、どうしてそんな表情が出来るのかと思わされる驚くような瞬間が何度もありました。大沢さんとお仕事をするのは2度目ですが、新しい表情をたくさん見せてくれたこと、とても嬉しく感じました。
独創的な取り組みをしてくれたスタッフたち、生き生きとカメラの前に立ってくれたすべての出演者たちと一緒に、この映画を作れたことをとても誇らしく思っています。
これからご覧になるお客さまに『ルート29』がどのように届くのか、とても楽しみです。
<作品情報>
『ルート29』
2024年 秋公開
公式サイト:
https://route29-movie.com/
(C)2024「ルート29」製作委員会