【TETSUYA & Like-an-Angelライヴ特集 PART3】 Like-an-Angelが横浜で放った“覚醒のステージ” ー<TOUR 2025-2026“Crash to Rise”>Yokohama Bay Hallライヴレポート

L’Arc-en-Cielのtetsuya(Ba)が率いるラルクのパラレルバンド、Like-an-Angelがニューシングル「Crash to Rise」を携え、昨年12月から全国4都市で開催していたツアー<TOUR 2025-2026“Crash to Rise”>を完走。ここでは、そのファイナルとなった2026年1月31日、神奈川 Yokohama Bay Hall公演のなかから1st STAGEのレポートをお届けする。



自由度を増し、サウンドを楽しんでいるのが伝わるヴォーカル

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開演前のBGMがエアロスミスの「Angel」に変わり、曲のサビが始まると場内の照明が暗転。赤いレーザーがフロアに向かって光線を放ち、ステージ上がブルーの照明に包まれると、hibiki(Dr)、saki(Gt)、reno(Gt)、jekyll(Vo)が姿を表わす。観客たちは大歓声を上げながら、このツアーからオフィシャルグッズとして登場したLEDマグネットブレスを光らせ、フロアをブルーに発光させてみせる。最後に登場したtetsuyaはそんなフロアに目をやり、真っ先にステージフロントまで足を伸ばしていく。tetsuyaが目の前にやってきて、改めてその近さを感じたオーディエンスは、驚きのあまり悲鳴を上げて狂乱状態に! そんなフロアをtetsuyaがさらに煽って、ライヴは冒頭から本家ラルクのバリバリの最新曲「YOU GATTA RUN-English version-」で幕を開けた。歌が始まると同時に、hibiki以外のメンバーが颯爽とフロントに出てきて横に並ぶ。バンドとしての自信、メンバー同士の信頼感、結束力がさらに高まったライクのオーラがフロアを圧倒する。



オープニングから、この新人離れ(?)した存在感で、ライクはフロアをすぐさま支配。そこから「Don’t be afraid-English version-」へ。このメンバーならではのパワフルなサウンドが大迫力で迫ってくる。ネイティヴな発音ですらすら英語を話すjekyllにとって、英語ヴァージョンのヴォーカルはお手のもの。この曲でjekyllのヴォーカルもどんどんエネルギッシュに高まっていったあと、間髪入れずに「CHASE-English version-」へと展開していくと、イントロが鳴り出たとたん、フロアにものすごい熱量、高揚感が広がっていく。爆音で響き渡るサウンド、歌、tetsuyaのコーラス,なにもかもがビッグスケール! サビでは場内でレーザービームが交差し、オーディエンスは激しくジャンプを繰り返す。

その光景を見ていると、この会場が大きなスタジアムに思えてきた。ステージ後方に目を向けると、余裕の笑顔を浮かべて、hibikiが華麗にドラムスティックを回している。ライクもフロアも、しょっぱなからめちゃくちゃ楽しそうだ。



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続いて、曲はその勢いをキープしたまま「Spirit dream inside-English version-」へ。ここではやはりtetsuyaのクレバーなプレイが見逃せない。2番に入ると、ベースで2nd ヴォーカルのようなフレーズを鳴らしてjekyll の歌と絡み、フロアをステージに釘付けにしていく。そこに「XXX-English version-」をドロップ。ピンクとパープルの照明に彩られたステージで、色気をたっぷり含んだjekyllとtetsuyaのコーラスが艶やかに匂い立っていく。sakiとrenoのギターがダブルでリフを響かせ(←これがめちゃくちゃカッコいい!)、アウトロはそこからsakiが身体をしならせ、色っぽい表情で絡みつくようなソロを奏でる。それに合わせて、jekyllが裏声で思いっきりフェイクを入れていったところはハッとした。これまで、とにかく楽曲の歌パートを全身全霊で届けてきたjekyll。その歌は、あきらかにこのツアーで自由度を増し、ライクのヴォーカリストとして、より楽曲、サウンドを楽しんでいるのが伝わってくるパフォーマンスだった。



jekyllに心でガッツポーズを送ったあと、続いてライクの1stシングル「Angel beside yoU」へと繋いでいくと、バンドはダイナミックに爆発力を発揮! 2本のギターがハモり、メタリックなサウンドを大いに浴びせかけたあとは,renoのギターが炸裂! お得意の速弾きを人でパンパンに埋まったフロアに放っていく横で、sakiのパフォーマンも豹変。髪の毛を振り乱して激しくヘドバンをしながら、ギターを掻き鳴らすパフォーマンスは圧巻だった。



海外にも行けるバンドだからこそのパフォーマンス

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始まりはラルクのトリビュートバンド。だがライクのオリジナル楽曲をリリースし、ライヴを重ねるごとにバンド、さらには、オーディエンスの熱狂が確実に高まっていき、いまはこうして自分たちのオリジナルナンバーでも、ラルク曲以上のフロアの一体感をライヴで作ることができるようになった。演奏のなかに、そんなバンドとしての確固たる自信が感じられて、観ていて胸が熱くなった。



「Hello,YOKOHAMA!」
jekyllがフロアに笑顔で語り掛ける。



彼らにとって、海外進出は当たり前のようにある。ラルクだとあまりにも船が大きすぎて活動範囲も限られてしまうが、ライクならラルクで行けないような海外にも行ける。12月からツアーが始まって、1月にこのツアーが再開するまで約1カ月間。まだかまだかと、1日1日指折り数えながら待っていたというような趣旨のトークをjekyllが伝えたあとは、sakiの前にアコギがセットされ、「What is love」でライブは再開。



ここからは日本語の歌が続く。英詞に加え、「この人、日本語ペラペラなんじゃないか」と思わせるほど、スムーズな発音で日本語の歌詞もまったく違和感なく歌うjekyll。ラルクでもほとんど聴かなくなったこの曲は、“繰り返す波の音”という歌詞が海沿いにあるこの会場にピッタリの選曲なのだが、じつはファルセットをフィーチャ―して終始高音が続くヴォーカル泣かせのバラードでもある。

それを、本番では一点の曇りもない美しいハイトーンで聴かせていったjekyllは本当に歌のプロフェッショナル! 流石だった。きっと、この曲も来日するまでにめちゃくちゃ練習を積み重ねてきたに違いない。



そんなjekyllの歌の上手さに惚れ惚れしたあとは、いまの季節にピッタリな「snow drop」へと繋いでいく。駆け抜けるようなロートタム回しが印象的なこの曲は、hibikiのドラムの音色、アプローチでバウンス感が強まり、若々しさ弾けるナンバーに。間奏パートでは、この曲のテーマを弾いていたsakiがスタンドマイクに近づき、トーキング モジュレーターをカッコよく使いこなして曲に強烈な彩りを加えていった。そこから、続けてラルクのウインターバラード「雪の足跡」へと繋いでいく。前半から控えめな演奏のなか、ここでもjekyllが本領を発揮。苦しさなど微塵も感じさせない圧倒的な歌唱力で、静から動へ、どんどんエモーショナルになって高まっていくその歌声に、観客たちはいつの間にか息をするのも忘れて吸い込まれていった。



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このあとライヴは「賽は投げられた」を合図に後半戦へ突入。ライクではこの曲もゴリゴリなロックサウンドでブチ上がる、起爆剤的ナンバーへと大きく変貌。そうして、tetsuyaが腕を前に伸ばして、バイクのエンジンをふかすパフォーマンスから始まったのはもちろん「Driver‘s High」! 後ろでhibikiが楽しそうに歌いながらドラムを叩き、renoとsakiが向かい合ってプレイしていると、そこにtetsuyaも合流。Dメロをjekyllがオーディエンスにマイクを向けて歌わせたあと、フロントの4人が一斉にお立ち台に立ち、最後のサビに入ると場内はジャンプを繰り返しながら狂喜乱舞。

そこから「GOOD LUCK MY WAY」が始まるとrenoとsakiはフロントギリギリまで出てきて、観客を煽るようにステージ上で激しくヘドバンを繰り広げ、フロアは問答無用の盛り上がりに。2本のギターがハモり、hibikiが猪突猛進で2バスを連打。それにのせて、激しくフレーズを刻むtetsuya。ライクならではのハードなサウンドを浴びて、場内が大興奮に包まれていったところで、本編はあっという間に終了。



「まさか違うバンドでここに出るとは」

【TETSUYA & Like-an-Angelライヴ特集 PART3】 Like-an-Angelが横浜で放った“覚醒のステージ” ー<TOUR 2025-2026“Crash to Rise”>Yokohama Bay Hallライヴレポート

アンコールを求める声が響き渡る場内に「アンコールの1,2曲目は撮影、動画OKとなります」というアナウンスが聞こえてくると、オーディエンスは悲鳴を上げながら、一斉にステージに向かってスマホを構える。“ウォーオーオー”というコーラスが鳴り響く中、衣装からツアーTに着替えたメンバーが再びステージに現れる。hibikiはまだまだ元気満々な様子で、むきん砲゚で水を発射しながらにこやかな表情でドラム台にスタンバイ。



アンコールは、BGMのコーラスを引き継ぐように、ツアーのタイトルにもなったライクの2ndシングル「Crash to Rise」からスタート。こちらも、ライヴで見れば見るほど「Angel~」のハードさとは違う、ポップで抜け感のあるライクサウンドのカッコよさが一段と浮き彫りに。サビの最後、jekyllが日本語を歌った瞬間、思いが伝わってきて、ライクと繋がった気分になる。



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そうして気持ちが1つになったところに「HONEY」をドロップ。ドラムを叩きながらhibikiがヴォーカリストばり後方で熱唱すれば、tetsuyaはコーラスとベースで歌いまくる。

そんな特殊な(微笑)リズム隊のプレイを大いに満喫したところで撮影タイムは残念ながら終了。renoが奏でるギターとsakiのギターが、フレーズで優雅に掛け合いを交わしたあとは、そこから「MY HEART DRAWS A DREAM」へと展開。曲の後半、jekyllの歌とオーディエンスのシンガロングでハートウォーミングな一体感を高めていったあと、最後はjekyllがバラード「瞳の住人」を華麗に歌唱してみせ、オーディエンスをうっとりした心地いい気分に浸らせて、1st STAGEはフィニッシュ。



最後はtetsuyaが「どっち~も」と唱えると、観客も「どっち~も」と返すというコール&レスポンスを行ない、そのあとライクの5人は仲良く手を繋いで「しあわせ~!」といいながら、フロアに向かって最後の挨拶を届けていった。そのあと、hibikiにむきん砲゜で打たれていたjekyllが、むきん砲゚を奪い、それをtetsuyaに手渡すと、tetsuyaはフロアに向かって久しぶりにむきん砲゚を発射! 大喜びするファンに向かって「コロナ禍でこういうのもできなくなって。ここでやる予定だったソロのライヴ(=<TETSUYA LIVE 2020 SPRING>)も中止になったけど。まさか、違うバンドでここに出るとは思わなかった」といって笑顔を浮かべたtetsuya。そうして、いつもの「まったねー」をこのあとの2nd STAGEに向けて「まったあとでねー」という挨拶に代えて、ステージを後にした。




【NEXT LIVE】
TETSUYA 25th ANNIVERSARY LIVE



2026年7月11日(土) 東京:Zepp Shinjuku
[1st] OPEN 13:30 / START 14:30
[2nd] OPEN 18:00 / START 19:00
チケット料金:¥11,000 (tax in)
チケット情報はこちら
https://www.tetsuya.uk.com/contents/1057850




(取材・文/東條祥恵)



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