

決勝は別々で単騎戦となった嘉永泰斗(左)と野田源一(右)
【競輪ビッグレース連載「九州王国再興へ」】
九州勢が長いトンネルを抜けた。昨年11月の競輪祭で荒井崇博が決勝に進んで以来の男子ビッグでのファイナル進出。
九州勢がビッグ決勝を複数走るのは昨年のこの大会以来(宇都宮、山崎賢人-北津留翼-荒井崇博で連係)だ。
10R、嘉永は山田英明の前でしっかりと位置取り。寺崎浩平-南修二の後位を坂井洋と奪い合ったが、内の嘉永がしっかり取り切った。そのまま3着。「下げたくなかった。勝負しました」。抜群のスピードで先行する寺崎を相手に、その1車は明暗を分ける。こだわったことで3番手のままゴールできた。
「ちょっと重かった」というが、8月の函館GⅠオールスターからセッティングが決まっている。3度目のビッグ決勝で、頂点を目指す。
野田は「GⅠは3回あるけど、GⅡでは初めて」というビッグ決勝。初日の抽選勝ちで「体力を温存できたのが大きい」とやさしい目で話した。
準決12R、人気だった近畿ラインの後位に付けると、「外に持ち出しても脚力差がある」と内外線間をスムーズに進出。最後まで伸び続けて2着に届かせた。
「このメンバーで決勝に進めたのは自信になる」と、9年半前の名古屋ダービー以来となるビッグ決勝に手応え。「大穴を出せるように」。ビッグ初Vなら準決の11万車券を超える大きな配当になるはずだ。
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9年半ぶりにビッグ決勝へ進んだ野田源一