
機力は低調でも成績をまとめた池永太
苦しみながらも予選を乗り切った。池永太(40)=福岡・97期・A1=は予選最終走となった4日目8Rで、5コースから0.05のトップSを決めながら道中の競りに敗れて3着。
理由は明白で完全なパワー不足。手にした17号機は前操者の海野ゆかりも苦心惨憺(さんたん)した低調機で、池永も散々手を尽くしたが一向に上向く気配がない。「正直言って中堅ぐらいあれば、もう2、3勝できている。とにかく出足や行き足が全くない」。持ち前のS力と旋回力で何とかしているだけで、機力的にはかなり苦しい。
ただそれでもここまで何とかしたのは、地元の大将格としての意地。準優も厳しい戦いが予想されるが、簡単に諦めるつもりはない。「伸びだけは何とか普通なので、この伸びとSで勝負するしかない」。予選はポイントをまとめなければならなかったが、ここからは一発勝負。