《旭川・女子高生殺害》「こいつ悪いことしたから…通報したら店も巻き添えくらいますよ」店に助けを求める少女を再び監禁した“暴力団員の舎弟”リコ…ラーメンすすり動画撮影者は「怖い」
《旭川・女子高生殺害》「こいつ悪いことしたから…通報したら店も巻き添えくらいますよ」店に助けを求める少女を再び監禁した“暴力団員の舎弟”リコ…ラーメンすすり動画撮影者は「怖い」

北海道旭川市の石狩川で2年前の5月、当時17歳の女子高生Aさん(留萌市在住)が水死体で見つかった事件で、殺人、監禁、不同意わいせつ致死の3つの罪に問われた内田梨瑚被告(23)の裁判員裁判の第5回公判が29日、旭川地裁(田中結花裁判長)であった。この日は監禁の共犯として逮捕され、保護観察処分になった少女Y(当時16歳の女子高生)が証人として出廷、事件の半年前にAさんとSNSで偶然接点を持つようになったことなどを証言した。

少女Yが撮影したラーメン動画をAさんが使用して…

前日の少年X(当時16歳の無職)と同様、Yの尋問も別室とオンラインで結ぶ「ビデオリンク方式」が採用された。Yの顔は裁判員、裁判官、検察官、弁護人の小型モニターだけに映し出され、内田被告や傍聴人からはその表情をうかがい知ることはできない。

「Yは内田被告がラーメンをすすっている写真を撮って自らのSNSに掲載、それをAさんが無断でインスタグラムに転載していたことを知って内田被告に報告したことが、結果的に事件の起点になった。

内田被告はこの『無断引用』を悪用してAさんに因縁をつけ、50万円を脅し取ろうと画策。2024年4月18日夜、少年Xにヤクザを装わせて電話させAさんを留萌市内の道の駅に呼び出し、車に拉致監禁して旭川市内まで連れ回した。

この間、Yは内田被告やXとLINEで連絡を取り合い、19日午前1時過ぎに自宅近くで合流。帰宅したXと入れ替わるように、Aさんが店員に助けを求めて脱出を図ったコンビニに同行し、内田被告や小西優花受刑囚がAさんに暴行するのを目の当たりにした。

Yはこの後に解放され帰宅したが、コンビニでの出来事が怖くなってXに連絡。それを受けてXは前日の自身の証人尋問で話したように内田被告にLINE通話し、ビデオ通話で神居古潭地区での凄惨なリンチを目撃することになったのです」(社会部デスク)

この日の主尋問で検察官は、Yが撮影してインスタグラムに非公開設定で投稿した写真を、なぜAさんが無断で自身のインスタに投稿できたのか理由を尋ねた。

「Aさんは私のインスタの友達だったからです」

こう答えたYに、検察官は4月19日未明に内田被告やXらの“監禁グループ”に加わるようになった理由を質した。

「梨瑚さんから『(Aさんがあんたに)謝りたいから寝ないで待ってて』と言われたからです。内心、合流はしたくはなかったけど、後々面倒くさいことになったら嫌だなと思って断れなかった。梨瑚さんからしつこく連絡が来たりするんじゃないかなと思って。

私はAさんに怒ってもいなかったし、直接謝って欲しいとも思っていませんでした」

「Aさんの口調はフワフワした感じでした」

しかし、小学校の駐車場でAさんは土下座をさせられ、Yも謝罪を受けた。なぜAさんへの「暴行」を止められなかったのか。

「梨瑚さんが先輩で上下関係があったので、梨瑚さんがAさんに謝らせていた時にそれを止めてしまうと、梨瑚さんの顔が立たなくなってまた怒っちゃうと思ったからです。

Aさんを私のうちに連れて行こうかと声をかけたんですが、Aさんが『帰れるから大丈夫だよ』みたいなことを言っていたので、大丈夫かなと思っていました」

続いて行われた弁護側の反対尋問で、YはAさんとインスタで友達になった時期と理由について「事件の半年前ぐらいに偶然」とし、次のように証言した。

「Aさんが(内田被告がラーメンを食べている写真を)なぜ上げたのかはわからないです。脅されていることも知らなかったので、待ち合わせたとは言っても、道の駅に来るとは思いませんでした。夜も遅いし、高校生だったので。だから(実際にAさんが現れて)びっくりしました。Aさんの口調は、フワフワした感じでした」

コンビニでAさんが脱出に失敗、通報しようとした従業員を内田被告が制止したことについて、弁護人が「それでも通報されるとは思わなかった?」と聞くと、Yは「思いました」と答えた。

第2回公判で証拠開示された検事の調書では、Yはこう供述している。

<セブンイレブン神居7条店に到着してから、自宅に帰るところまでお話しします。梨瑚さんは車を降りて、店内に入りました。その後、Aさんは「トイレに行きたいです」と言っていました。

優花という人から「お願い、ついてきてもらっていい」と言われ、優花という人がAさんの腕を持ち、私もついて行きました。

優花という人とトイレの前で待っていると、Aさんは個室から出てきて、いきなり走り出して、レジに向かって行きました。警察に通報するように店員に言っていました。

梨瑚さんは「こいつ悪いことしたから、これから警察に行くんです。これで通報したら店も巻き添えくらいますよね」というようなことを言っていました。

優花という人は、仰向けになっていたAさんのフードを掴み、引っぱっていました。必死に抵抗していました。繰り返し2人は、「店に迷惑だから」と言っていました。優花という人から「ドアを開けて」と言われ、ドアを開けました。

優花という人は馬乗りになり、手で殴っていました。車に乗り、Aさんと挟み込んだ形になりました。自宅前で車を止めました。

「梨瑚さん留萌まで送って行くんですよね」と確かめましたが、「こいつの態度次第だから」と言ってました。>

内田被告らグループは監禁中にも、暴力団員と接触

最後に裁判所からの尋問があり、Aさんが無断使用していた「ラーメン写真」について、内田被告に報告した理由を質すと、Yはこう答えた。

「私が(インスタに)あげていた写真があがっていたので、(内田被告の)知り合いか確認しました」

Yは内田被告がこの写真を理由にAさんに金銭を要求していたことについては「わからなかったです」とし、Aさんがコンビニで助けを求めたことについては「怖いと思いました。そんな殴られたりしているのを見るのが初めてだったので。Aさんは(その後も)怖がっていました。車の中でしゃがんで小さくなっていました」

謝罪するAさんをとことん追い詰めた内田被告は、山口組系暴力団組員の“舎弟”であり、内田被告らのグループは監禁中にも、暴力団員と接触していたことがこれまでの公判で明らかになっている。裁判官はこの暴力団員についても質問したが、Yは「梨瑚さんが電話をして来たということしか分からないです」と話すのみだった。

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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

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