《旭川・女子高生殺害》「怖かったろう、痛かったろう…人間のすることではない」霊安室で少女は包帯グルグル巻きで両親は顔も見れず…父は「同じ目に遭わせてやりたい」母は涙ながらに極刑求め
《旭川・女子高生殺害》「怖かったろう、痛かったろう…人間のすることではない」霊安室で少女は包帯グルグル巻きで両親は顔も見れず…父は「同じ目に遭わせてやりたい」母は涙ながらに極刑求め

2024年4月、北海道旭川市の神居大橋の欄干から当時17歳の女子高生Aさん(留萌市)を落として水死させ、殺人など3つの罪に問われた内田梨瑚被告(23)の第6回公判が3日、旭川地裁(田中結花裁判長)であり、Aさんの両親の供述調書が公開された。

 

行方不明になってまもなく殺害され、1ヶ月以上後に60キロ下流の石狩川で見つかった愛娘の変わり果てた姿と対面した際の絶望などが読み上げられると、法廷にはすすり泣きの声が漏れた。

女子高生の母は「一番の願いはAが生きて帰ってくることです」

両親は事件前に離婚しており、Aさんは母親と祖父母とともに留萌市内で暮らしていた。検察官はまず、「一番の願いはAが生きて帰ってくることです」という昨年2月5日付けの母親の検面調書を読み上げた。

祖父母や親戚から可愛がられて育ったAさんが自らも子供好きになり、幼稚園教諭になりたいと将来の展望を描いていたことなどを踏まえ、Aさんが行方不明になった経緯をこう供述していた。

「Aはいとこの子供をかわいがっており、小学生のころから幼稚園の先生になりたいと言っていました。2024年4月19日には友人と一緒に札幌市内の音楽ライブに行き、翌20日には札幌市内の保育専門学校のオープンキャンパスに参加する予定でした。

4月18日は祖父母と夕食をとっていたと思います。私は用事で遅くなってしまいました。同日夜、私の就寝後に玄関ドアの開く音がしたので、Aが出かけたのかもしれないと思いました。

翌19日、仕事から帰宅するとAのために用意した朝食が手つかずだったのでLINEをしました。Aから返信がなくおかしいなと思いましたが、ライブやオープンキャンパスに行っているのだと思いました」

しかし、いつまで経ってもAさんは帰って来なかった。同22日から連日、留萌署に相談に行った。

「23日には母(Aさんの祖母)のスマホを持って行きました。母がAにスマホを貸していたことがあり、Aのインスタグラムにログインできるようになっていて、A宛に『早くしろや。

これにかけれ』という(被告からの)メッセージに気づいたからです。

それまで家出と判断していた警察も、メッセージを見て事件性があると思ってくれたようです。Aの友人からAが山の中で裸にされて川に落とされたという噂があると聞いて元夫と捜索し、その後は警察から神居古潭で事件に遭ったと聞いて父母や元夫と捜しに行きました」

泳ぎが苦手だったAさん

そして必死の捜索を続けていた道警が5月下旬、遺体となったAさんを発見した。

「滝川警察署にAに会いに行きました。警察官から遺体の損傷が激しいので見ない方が良いと言われました。

Aの遺体はサラシ(包帯)でぐるぐる巻きにされて、顔を見ることも、髪の毛一本も見ることができず、目の前にいるのが本当にAか分からなかったのですが、警察からDNAが一致したと聞きました。

何時間も連れられて、生きたまま川に落とされたAの恐怖や痛み、悲しみがどれほどだったのか考えるとやりきれません。

Aは金づちではありませんが、息継ぎができず、10メートルも泳ぐことができなかったと思います。Aのトラブルに親として気づくことができず、Aを守れなかったことを後悔しています。

私の一番の願いはAを生きて帰してもらいたい。しかし、その願いは叶いません。そうである以上、犯人には極刑を望みます」

続いて検察官は、Aさんの実父の供述調書を読み上げた。こちらはAさんが行方不明になった2ヶ月後の2024年6月18日付けの検面調書だ。

「4月19日、私の大事な長女Aが殺され、17年と短い人生を終えました。警察に見つけてもらい、骨になってしまいましたが、家に帰ってくることができました。Aのために頑張って話します」

「怖かったろう、痛かったろう、寒かったろう、辛かったろう」

離婚後もAさんと毎月面会し、食事や日帰り旅行などもしていたという父の夢は、将来Aさんが結婚した伴侶と酒を飲み、孫を抱くことだったという。

「Aは小さいころから活発で、中学からバスケットボールを始めました。小学生の時には、家族みんなの似顔絵を描いてプレゼントしてくれたこともありました。いつもみんなを和ませてくれて、とても家族想いの子でした。

滝川署の霊安室で会ったAは、包帯でぐるぐる巻きでした。手を合わせながら、怖かったろう、痛かったろう、寒かったろう、辛かったろう、と話しかけました。元妻も元妻の妹も泣き崩れていました。

毎朝、元妻の家に行き、手を合わせています。おはよう、昨日はこんなことがあったよ、と話しかけています。返事は返ってきません。

骨壺を毎日なでています。小さいころにAの顔をなでていたように。

わずか17歳のAの命や未来を奪う必要はあったのでしょうか。こんなひどいことは人間のすることじゃありません。今回の4人の犯人は決して許せません。

Aと同じ目に遭わせてやりたいですが、それは私にはできません。できる限り厳重な処分を与えてください」

内田被告は調書を読み上げる検察官をじっと見つめ、その表情はずっと変わらなかった。

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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

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