EV商用バンの「PV5 カーゴ」(619万円~679万円)と、その常用モデル「PV5パッセンジャー」(679万円~769万円)を皮切りに、韓国の自動車メーカー「Kia」が我が国に再上陸。日本導入説明会が実施されたのでレポートする。
目標は強気の1000台!
補助金最大196万円を武器に日本市場へ挑む
Kiaは、世界第3位の自動車グループであるヒョンデ傘下の自動車メーカー。高いデザインセンスと魅力的な価格を武器に、各地で高い評価を得ている。日本では総合商社である双日の100%子会社「Kia PBVジャパン」が取り扱う。現時点では全国7ヵ所にディーラーを開設したほか、50ヵ所のサービス工場と提携。もちろん今後もネットワークを拡大していく予定だ。ちなみにネット販売はしないとのこと。
初年度となる2026年の販売目標は1000台とかなり強気。この数字の根拠は、ヒョンデの2025年度日本国内販売台数が約1300台であったことと、双日のネットワークと営業力による法人向け販売を主体に事業を展開すること。そして、PV5カーゴの場合、最大196万4000円の補助金が支給される予定だから。それゆえ販売比率はカーゴの方が多くなるだろうと、Kia PBVジャパンは予測している。
ボディサイズは、全長4695×全幅1895×全高1925mm。ハイエース(トヨタ)やキャラバン(日産)の標準幅(標準ルーフ)とほぼ同寸といってよいだろう。今後、ハイルーフ仕様も用意するという。
パッセンジャーはパワースライドドアと後席を用意した5人乗り仕様。年末に3列シート車もラインナップに加わる。カーゴは内装を取り除いたモデルで、いずれも51.5kWhと71.2kWhのバッテリー容量違いの仕様を用意する。
「超低床419mm」の魔法
作業負担を減らし車中泊にも対応
最大のウリは床面地上高419mmという低床設計である点。荷物の出し入れはもちろんのこと。荷室へのアクセス(乗り降り)が容易となり、作業負担の低減が図れる。この低い床面を利用し、パッセンジャーモデルでは床下収納が用意されている。そのほか、車中泊仕様などのカスタマイズにも対応していく予定。
説明会で、Kia PBVジャパン 代表取締役社長の田島靖也氏は「商用車なのに乗用車のクオリティ、乗用車なのに商用車の拡張性を持っているクルマ。新しいライフスタイル、ビジネススタイルを提供していきたい。EVバンのデファクトスタンダードを目指す」と意気込む。
今後については、より上位モデルのEVバンを輸入販売する計画があることを明かす一方、セダンやSUVといった乗用車を販売する予定はないという。
【まとめ】国産車不在の「スライドドアEV」市場
PV5は日本の新たなデファクトスタンダードになれるか
EV商用バンは、企業からすると環境配慮への取り組みを対外的にアピールしやすいが、国産メーカーに選択肢がないのが実情だ。乗用の分野においても、国産車にスライドドアを採用したEVミニバンの用意がない。
Kia「PV5」ギャラリー

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