コーチの孫は特別扱い、試合後は名指しで説教→それでも「ホッケーがいい!」と娘が答えた理由とは

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これは、私の娘が小学2年生の夏から3年生の春にかけての話です。体格や技術に恵まれていた娘でしたが、周囲の嫉妬心や指導者の孫への優遇が重なり、不遇な扱いを受けるようになります。

見かねた私は「アイスホッケーにこだわらなくていいよ」と、競技から距離を置く提案をしました。迷いのない言葉で返した娘の一言とは──。



体格に恵まれながら味わった不遇



娘が小学2年生の夏から3年生の春にかけての話です。当時所属していたチームで、娘は体格や技術に恵まれた選手でした。それでも、周囲の保護者や他の選手からの嫉妬心に加え、指導者の孫が同じチームに所属していたことによる優遇が重なり、娘は不遇な扱いを受けるようになりました。



象徴的なのが、ある試合後の出来事です。



その試合ではオフサイドが発生し、娘だけでなく他の選手も同程度の回数、同様の反則をしていました。それにもかかわらず、指導者から個別に呼び出されたのは娘だけでした。「なぜできないのか」「なぜ意識がないのか」という指摘が30分以上続き、隣で聞いていた私も、言葉を挟めないまま立ち尽くしていました。



「ホッケーがいい」と譲らなかった娘



こうした中、娘は試合だけでなく練習でも消極的な姿を見せるようになりました。周囲の保護者からも「なんで娘ちゃん、あんなにいじめられてるの?」と声が上がるほど、指導者による個別攻撃は誰の目にも明らかでした。娘のモチベーションは下がっていきました。



そこで、私たち家族は幾度も家族会議を開きました。「アイスホッケーにこだわらなくていいよ」「スポーツがしたいなら他を見学しに行ってみる手もあるよ」そう伝えた私に、娘は迷わず答えました。

「アイスホッケーほどスピードが出てぶつかって、戦うスポーツはないから、ホッケーがいい!」



私は「じゃあプレーでもそれを見せなきゃ!」「あなたに愛のない言葉をかける人のことは無視していいから楽しまなきゃ」と伝えましたが、小学校低学年の娘にその切り替えができるはずもなく、状況は変わりませんでした。



「仲間」の意味を問い直す



このままでは娘のためにならないと考え、私は「移籍を含めて考えよう」と提案しました。すると娘は「仲間がいるこのチームがいい」と、はじめは移籍に否定的でした。そこで私は「あなたにとって仲間って何?邪魔するのは仲間じゃないんだよ」「今のチームは、あくまでも知り合いが多いチームってだけ」と伝えました。この言葉に、娘は納得した様子を見せ、移籍を受け入れました。



移住先で出会った本当の仲間



その後、私たちは移籍先を検討する中で、思い切って環境ごと変え移住する決断をしました。



今では、娘は毎日のようにチームメイトと集まり、心からアイスホッケーを楽しんでいます。仲間とリンク以外で遊ぶときも話題はアイスホッケーで、自主練習でも互いに切磋琢磨する関係です。



「努力を馬鹿にしない仲間」に恵まれ、娘は今日も本当の仲間たちと生き生きとリンクを走り回っています。



【体験者:30代・女性、回答時期:2026年8月】



※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。



Qolyコラムニスト:村岡栞里



子どものアイスホッケー環境を整えるため、九州から北海道への移住を果たした、並外れた行動力を持つ親目線ライター。5年を超えるキャリアを経て、新天地でさらなる高みを目指す娘の競技生活を「現在進行形」で全力サポートしている。

これまでの道のりで、指導者や保護者間のリアルな人間模様、子どもたちが直面する葛藤を肌で感じてきた。今もまさにその渦中に身を置き、苦楽を共にしているからこそ紡げる「生きたエピソード」が最大の強み。現場のリアルな息遣いが伝わるコラムを執筆している。

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