マンチェスター・ユナイテッドを率いるキャリック photo/Getty Images
今季は総額1億5500万ポンドを費やす
マンチェスター・ユナイテッドは今夏、4選手の獲得に総額1億5500万ポンドを投じた。昨夏の2億2522万ポンドから大幅に支出を抑えた一方、補強の動きにはクラブの新たな方針が表れている。
マンチェスター・ユナイテッドは近年、移籍市場で高額な補強を繰り返してきた。特に2022年と2023年の市場では、MFカゼミーロとFWアントニーに計1億5630万ポンドを投じるなど、割高な補強が相次いだ。両選手はすでにクラブを離れている。
今夏もMFエリオット・アンダーソンやMFマテウス・フェルナンデスらを巡って獲得の可能性があったが、大型投資を見送り、最終的にブライトンからMFカルロス・バレバを獲得。レアル・マドリード所属のMFオーレリアン・チュアメニも理想的なターゲットだったものの、年齢や給与体系などを考慮して獲得を見送った。
バレバについては、獲得交渉におけるクラブ側のコミュニケーションも決め手となったという。関係者は「彼は本当に必要とされていると感じた。地位ではなく、サッカーと成長について話していた」と語っている。
一方、左サイドの補強ではニューカッスル所属のDFルイス・ホールにも関心を示した。ホールはニューカッスル退団を望んでいたものの、交渉を進める前にクラブ側が移籍を拒否。しかし、マンチェスター・ユナイテッドはバレバの獲得時と同じように、時間をかけて来夏以降の獲得を狙う可能性もあるようだ。
ただし、選手の放出では苦戦。MFトビー・コリアーが主な売却選手となり、負傷したMFマヌエル・ウガルテや評価を落としたGKアルタイ・バユンドゥル、FWジョシュア・ザークツィーらにも十分な市場が形成されなかった。FWマーカス・ラッシュフォードも高額な給与が移籍の障壁となっている。
過去の大型補強による失敗を踏まえ、今夏は無理に市場へ参入しなかったマンチェスター・ユナイテッド。ジェイソン・ウィルコックスSDの下で、長期的な視点から補強と放出を進める方針が鮮明になっている。
そして、チームを率いるマイケル・キャリックはウィルコックス氏が信頼を寄せる存在だ。今夏の慎重な補強が、マンチェスター・ユナイテッドの再建につながるかが注目される。

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