中国メディアの観察者網によると、オーストラリアのシンクタンク、ローウィー研究所傘下のメディア、The Interpreterはこのほど、開催中のサッカーワールドカップ(W杯)北中米大会に関連し、「中国はピッチ外で勝利を収めている」とする記事を掲載した。
記事は、「W杯のピッチ上に中国代表チームの姿はない。
そして、ハイセンスとレノボがファンとの結び付きを深めて自社ブランドを浸透させるべく会場にファンゾーンを設置したことや、国際サッカー連盟(FIFA)の公式テクノロジーパートナーであるレノボはさらに一歩進んで自社のシステムを大会の技術インフラに組み込んでいることを紹介した。
記事は、「ピッチ上に不在でありながら、ピッチ外では圧倒的な存在感を放つというこの対照的な状況は、より大きな現実を映し出している」と指摘。「中国はW杯出場、W杯開催、W杯優勝という野望を抱いているが、男子代表チームは20年以上にわたり予選突破を果たせずにいる。それでも、中国の魅力は別のルートを通じて拡大しつつある。W杯は、スポーツで成功しなくても、商業的な展開や技術の統合、文化的な発信を通じて影響力を行使できることを示している」と伝えた。
記事はその例として、大きな目をした妖精のような中国発のキャラクター「ラブブ」が世界中で爆発的な人気を博していることを挙げ、「これは中国の創造性が、商業的かつ文化的な展開を通じて世界の人々の関心を引き付ける可能性を秘めていることを示している」と伝えた。
また、2025年に世界で販売された電気自動車(EV)の約60%を中国メーカーが供給したことにも触れ、「豪州におけるBYDのテレビCMは消費者の心に十分に響いていない。機能面は確かでも感情に訴えかける深みに欠けている」と指摘。それでも「中国ブランドは特に海外の若年層の日常生活に深く浸透している」とし、米国のZ世代を対象とした24年の調査によると、回答者の約4人に1人が、TemuやShein、TikTok、AliExpressといった中国のマーケットプレイスで週に1回以上買い物をしていることや、豪州の同様の調査でも同様の回答をした割合が14%強に上ったことを紹介した。
記事によると、ローウィー研究所による26年の世論調査でも、豪州の18~29歳は全体と比較して中国に対してより好意的な見方を示し、10人中7人が中国を経済的パートナーと見なし、安全保障上の脅威と捉える割合が低いという結果が示された。
記事は「中国企業は、サッカーのように人々の感情を強く揺さぶる世界共通の体験の中に自社のブランドやシステムを組み込むことで、世界の消費者の日常生活の中に自らの居場所を築こうとしている。











