日本に留学していた中国人男性が半月に2度中国に帰国し、家族に金を無心するなど様子がおかしくなったという。中国メディアの看看新聞などが伝えた。

上海市長寧区に住む張(ジャン)さんによると、日本に留学している息子が半月の間に2度も帰国し、悩んだ様子で58万元(約1300万円)を集めて指定された口座に振り込んでほしいと依頼してきた。何のための金なのか尋ねても、話そうとしなかった。

「誰かに洗脳されたのではないか」と思った張さん夫婦は警察に相談。警察官が自宅にやってきても、息子は黙り込んだり、「何でもない」と言ってはぐらかしたりした。それでも警察官がしつこく質問すると、息子は動揺し、家族に「あなたたちは僕を助けられない」と言って家を飛び出したという。

その後、息子は説得されて家に戻った。警察官は家族にいったん席を外してもらって息子と2人きりで話をした。「日本で買春などの行為をしたのではないか」と尋ねられると、息子はこれ否定したが、後に続いて「自分はしていない。でも、知らないうちに誰かの手助けをしてしまった可能性がある…」と明かした。

詳しく話を聞くと、息子は日本で「海外の政府職員」を名乗る人物から電話を受け、「あなたは間接的に売春事件に関係している」などと告げられた。続いて中国国内の警察官や検察官を名乗る人物が相次いで連絡してきて、「罪は決して軽くない」などと脅す一方、指定された銀行口座に58万元の保証金を振り込めば容疑を晴らすことができるなどと言った。

政府や公的機関を名乗る人物からの電話を受けたことで、世間知らずの息子はすっかり信じ込んでしまったというが、もちろんこれは詐欺だった。

警察官は息子に、これが詐欺の手口であることを根気強く説明し、息子はようやく納得。スマートフォンにダウンロードさせられたアプリなどを消去し、電話番号も変更したという。

警察は「公安・検察・司法機関を名乗って送金を要求したり、口座番号やパスワード、認証コードを求めたりするのはいずれも詐欺である。このような場合は直ちに電話を切り、現地の警察に連絡してほしい」と呼び掛けている。

中国のネットユーザーからは「素直すぎるだろ(笑)」「海外留学までしているのに、ここまで世間知らずなのか?」「勉強はできてもおバカなんだな」といった声や、「何もしていないなら、なぜそこまで怖がる?」「彼は間違いなく、何かやってるな」「こんなの普通は引っかからない。何かやましいことでもあるんじゃないのか」といった声が寄せられている。(翻訳・編集/北田)

編集部おすすめ