仏国際放送局ラジオ・フランス・アンテルナショナル(RFI)の中国語版サイトはこのほど、「ドイツの消費者の間で中国車への関心高まる、フォルクスワーゲン(VW)にとってこれから何が起こるのか」とする記事を掲載した。
ドイツの地方公共放送局NDRの報道として伝えたところによると、ヒルデスハイム在住のマーカス・ホッペ氏は、中国自動車大手BAICのシルバーのSUVを4万ユーロ(約712万円)で購入した。
記事は「ドイツの自動車メーカーはさまざまなオプションに高い価格を設定する一方、中国車はドイツ市場にほぼフル装備で登場することが多い」とし、自動車販売店のオーナー、マーカス・ウォール氏の話として「シルバーやブラック、ホワイトなどカラーを選ぶことはできるが、別のホイールセットが欲しいとか後部座席のヒーターが欲しいといった選択肢はない。装備パッケージは1種類しかないのだ」と伝えた。
数年前から中国ブランドのモデルを取り扱っているというウォール氏によると、中国車の需要は近年高まっていて、「消費者にますます受け入れられるようになってきている」と感じているという。同氏の販売店は、BAICのほかにDFSK、Forthing、BAWなどのモデルも販売している。これらはドイツではほとんど知られていないブランドだが少しずつ関心が高まっている。この1年で内燃機関車、電気自動車、ハイブリッド車を含む中国製の新車70台を販売した。小さな販売店としてはかなりの数だという。
記事は「専門家らは、VWをはじめとするドイツの自動車メーカーに向けて中国からの輸出の波が押し寄せているという点で意見が一致している。それらの車は国の補助金を受けて低コストで生産されたものだ」とし、7月にはドイツの新車登録台数に占める中国自動車メーカーのシェアが3.9%から7.1%へと大幅に上昇したことに触れ、「VWなどの老舗ドイツメーカーは依然として圧倒的なリードを保っているものの、中国メーカーの成長率は驚異的だ」と伝えた。
記事によると、中国メーカーの中で目覚ましい成功を収めているのがBYDで、5月に新規登録されたプラグインハイブリッド車(PHEV)の台数でドイツの全メーカーを抑えて首位に立った。ボーフム自動車研究センター所長のベアトリクス・ケイム氏は「中国メーカーはブランド認知度の向上やイメージの改善、顧客サービスと販売店ネットワークの確立に引き続き取り組む必要がある。しかし、これらは時間の問題で、中国ブランドはオンライン販売だけでは不十分であり、優れたネットワークと広告が必要であることを学んだ。そして、それは自然と実現するだろう」と語る。
記事によると、VWのオリバー・ブルーメ最高経営責任者(CEO)は、中国メーカーとの競争は不公平だと考え、PHEVへの関税導入を求めている。7月にNDRのインタビューで、「中国メーカーと競争しなければ、欧州での競争力を得られない」と語った。リーベナウの自動車販売店は、中国車をドイツ車より1万~1万5000ユーロ(約178万~267万円)も安く販売するだけでなく、3年間の保証(さらに3年間延長可能)も付けている。ドイツメーカーは不満を漏らしているが、販売マネージャーのステファン・ビュルツベルガー氏は「スマートフォンやその他の機器だって中国製じゃないか。人々は以前ほど経済的に余裕がない」と語る。(翻訳・編集/柳川)











