中国で人工知能(AI)を活用したショートドラマが急増する中、国家広播電視総局が実写作品の制作・発展を後押しするため、本格的な支援に乗り出すことが明らかになった。

近年、AIを活用したショートドラマは制作スピードの速さと低コストを武器に量産され、映像業界に大きな影響を与えている。

国家広播電視総局のデータによると、今年1~8月に中国で制作されたショートドラマは43万作品に上り、昨年1年間の13倍に達した。このうち9割超をAI生成作品が占めている。

また、中国のショートドラマ視聴者はすでに8億人を突破し、市場規模は1000億元(約2兆3000億円)を超える見通しとなっている。AIショートドラマは制作コストを大幅に引き下げるだけでなく、新たな表現や創作の可能性を切り開いているが、作品の質にばらつきがあることや知的財産権の侵害などの問題が浮上し、業界の新たな課題となっている。

実写ドラマへの影響が拡大する中、国家広播電視総局は実写作品を「良質な作品づくりの主力」として資金投入など本格的な支援に乗り出すことを明らかにした。動画配信プラットフォームに「実写ドラマ専用コーナー」の設置を促すなど、良質な実写作品がその価値に見合った評価や収益を得られる環境づくりを目指す。

1日には「微短劇発展管理弁法(ショートドラマ発展管理弁法)」が施行され、ショートドラマの統一ロゴ「苔花標」の運用もスタート。中国のショートドラマ業界は規範化と質の高い発展を目指す新たな段階に入った。国家広播電視総局はショートドラマの高品質化と海外展開を推進する方針を示している。(Mathilda)

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