四川大学華西口腔病院はこのほど、特殊な症例を発表した。患者は飼育中のジャイアントパンダ「北侠(ベイシャー)」。
4歳の「北侠」は2022年に生まれて間もなく、母親が子育てに不慣れだったことと、くわえ方に無理な力がかかったため、左前肢の手首と顎の骨に重傷を負ってしまった。左前肢は虚血性壊死を起こし、回復が見込めなかったため、生後24時間足らずで切断手術を受けた。切断後は力のかかり方が変わったことと、幼い頃に負った顎の骨の損傷が重なり、顎顔面の成長に不均衡が生じた。生後3カ月になると、授乳の際に頻繁にミルクが口からこぼれ落ちるようになってしまい、成長と発育にも影響が出始めた。治療すべきなのか。治療するなら、いつが適切なのか。これは獣医師や口腔専門家たちの前に立ちはだかった難題だった。
四川大学華西口腔病院の矯正科主任医師である龍虎(ロン・フー)氏によると、総合的な検討の結果、幼いうちに早急に治療すべきとの結論に至った。これは主に、下顎の非対称が「北侠」の成長と発育に悪影響を及ぼしていたためだ。
チームは治療にあたり、「北侠」により適した治療計画を立て、矯正装置を設計して下顎のずれを矯正した。さらに獣医師チームも同時に栄養管理を行い、正常な成長を支えた。
「北侠」は成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地の都江堰パンダバレーで本来の活発な姿を見せている。現在まで、矯正治療による採食の影響は見られていない。(提供/人民網日本語版・編集/YF)











