回答者の52.6%は、青少年には見栄の張り合いが「非常に目立つ」との見方を示した。しばらく前までは、小中学生、高校生が「見栄を張り合う」品は服装、学用品、かばんの「3点セット」だったが、現在はノートパソコンや携帯電話など、電子機器を中心に大きく広がっているという。
湖北省武漢市在住の女性によると、最近になり娘が「アイパッド2(iPad2)」を買ってほしいと、うるさくせがむという。電子辞書が勉強に役立つなどと理屈を言うが、「同じクラスの生徒の多くが持っている」とも繰り返すという。
親も、「勉強に悪影響がないだろう」と判断すれば、家庭の経済状態が許す限り、子どものほしがるものを与えようとする傾向が強い。「勉強に役立つだろう」と思えば、無理をしてでも与えることになる。
青少年が見栄を張りあうものとしては、「着るものやおしゃれ」を選んだ回答者が83.3%、「電子機器」が83.2%、「小遣い銭の多少」が53.2%、「親」が48.7%だった。
武漢大学社会学部の張楊波講師によると、「私が中学、高校生だったころは、よい成績を取ることが見栄だった。今は、裕福な家の子が羨望(せんぼう)の対象になっている。成績は関係なくなってしまった」と、若い世代の間に拝金主義が広がっていると指摘した。
青少年が見栄を張り合う原因としては「社会の風潮の影響」を選んだ回答者が78.7%、「物質重視と内面性の軽視」が77.2%、「親の溺愛(できあい)」が62.3%、「虚栄心の悪影響」が59.2%だった。「親自身が自分の面子(めんつ)と考える」は53.9%だった。
湖南邵陽学院で社会学を教える胡楠氏は「親が子どもに対して、すばらしい人間であるかどうかは、外面的な物質によって決まるのではなく、心の品格と教養によって決まると、はっきりと分からせる必要がある」と主張した。青少年の心の問題を改善するにはまず親の取り組みが必要だが、それだけではなく社会全体のしっかりとした指導が必要という。(編集担当:如月隼人)
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