FIFAは5日、FIFAワールドカップ2026に出場中のバログンに対する出場停止処分に1年間の猶予を与えると発表。この異例の裁定により、ラウンド32のボスニア・ヘルツェゴビナ戦でオンフィールドレビューの末に一発退場となった同選手だが、6日に行われるベルギー代表とのラウンド16に出場可能となった。
当然ながら、対戦相手のベルギーはこの裁定に猛反発。RBFAは「参加するすべてのチームの正当な権利を保護し、FIFAワールドカップや将来の大会におけるフェアプレーの基本原則を守るため、ベルギーサッカー協会はあらゆる可能性ある選択肢を検討している」と声明を発表した上で、FIFAに対する異議申し立てを行った。しかし、FIFAはこれを受理不可として処理し、裁定に至った理由を開示することなく、バログンの出場資格を認める旨を伝達したという。
『スカイスポーツ』によると、ベルギー代表は予定通りアメリカ代表と対戦するものの、RBFAは今回のFIFA裁定を「重要な原則に関わる問題」だと捉えており、あらゆる法的措置の可能性を排除していないとのこと。試合の勝敗に関わらず、スポーツ仲裁裁判所(CAS)への提訴を行う構えだという。
今回の裁定に対しては、欧州サッカー連盟(UEFA)も「ルールの明確性がその守護者によって保証されなくなった時、試合の公平性が損なわれ、大会の信頼性が揺らぐ」と危惧した上で「このような前代未聞で、理解しがたく、正当化できない決定に対し、強い憤りを表明する」と明確な抗議声明を発表。こうした声を受け、FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長も次のような声明を発表している。
「FIFAの司法機関は独立した存在であり、自律的に機能し、FIFA規律規定を適用した上で、関連する規則と個別の事実に基づいて案件を決定する。その独立性はサッカーの信頼性と誠実性を保つために必要不可欠であり、常に尊重されなければならない」
「FIFA規律委員会の決定が下された際、私はその内容に目を通す。時には驚かされることもあるし、同意することもあれば、異議を唱えることもある。
しかし、インファンティーノ会長は同じ声明の中で、アメリカ合衆国のドナルド・トランプ大統領から今回の件について電話があったことも明かしており、まだまだ余波が続くこととなりそうだ。

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