◆第108回全国高校野球選手権静岡大会 ▽2回戦 浜松商7―6浜松西(12日・浜松球場)
2回戦16試合が行われた。昨夏準Vの静岡は駿河総合を6―0で下し、2021年以来、5年ぶりVへ好発進した。
5―6と勝ち越されて迎えた8回だった。1死から8番・伊原祐翔捕手(3年)が左翼へ二塁打で口火を切ると、続く中村心稀二塁手(3年)が三塁前へセーフティーバント。ベンチのサインは「打て」だったが、50メートル5秒9の俊足を生かすことを選んだ。間一髪でセーフとなり、一、三塁とチャンスが広がった。ここで1番・山内瑛太三塁手(3年)が左翼線へ打ち返すと、伊原に続き一塁走者の中村が頭からホームに飛び込み逆転だ。
ベンチはもはやお祭り騒ぎ。6回にも一時同点となる三塁打を放つなど、この日4安打4打点と爆発した山内は「打って返すことをイメージしていた」と満足そうにうなずいた。
1984年夏の甲子園1回戦で智弁学園(奈良)を0―7から9―8とひっくり返すなど、数々の逆転劇を演じてきた驚異の粘り強さは現チームにも受け継がれている。今春の県大会では、掛川西との3回戦から東海大静岡翔洋、日大三島と3試合連続で1点差勝ちした。
しかし、東海大会は初戦で敗れ、打撃力不足を痛感。夏に向けてバッティングに力を入れてきた。その成果が、この日の計13安打という数字に表れた。初戦で17安打を放って磐田南を10―0で下した浜西打線に打ち負けなかった。
8回に奪われた勝ち越し点は、中村の失策によるものだった。それでも落ち込むことなく、「気持ちを切り替えて」バントヒットで挽回した。接戦をものにしてつかんだ、春の県準Vが自信になっている。2000年夏以来の聖地へ戸塚和也監督(53)は「いつも通り粘り強く戦う」と次の静清戦を見据えた。(里見 祐司)










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