◆第108回全国高校野球東東京大会▽5回戦 関東第一16―0田園調布(18日・神宮)

 1986年から昨年までの40年間で、夏の東東京大会では、計5勝しか挙げていなかった田園調布の快進撃が終わった。16日には攻玉社に逆転勝ちを収め16強入り。

8強入りをかけ、3連覇を狙う関東第一に挑むも、16―0で5回コールド負けを喫した。

 試合に負け、肩を落とすナインはベンチの前で円陣を組んだ。「この光景を一生忘れるなよ」。中島秀馬監督(25)は悔しい思いをかみしめながら伝えた。今の3年生が1年生の時に就任した指揮官は、「この代になった時から田園調布史上最強になろう」と言い続け、初めて16強に導いた。 

 惜しくも5回戦敗退となったが、5回先頭では佐々木怜皇外野手(3年)が左翼線へ二塁打。この試合、唯一の安打を放つと、ベンチもスタンドも総立ちで喜びを爆発させた。「ここでみんなの夏を終わらせたくない」という佐々木の強い思いが形になった瞬間だった。指揮官も「まるで勝ったみたいな空気だった。(ナインの)試合に対する力の入り方は素晴らしいものがある。試合を経るたびに成長した」とチームをたたえた。

 この日で引退となった3年生に対し、指揮官は「野球部に入って良かったでしょ?と伝えたい」と笑顔をみせた。

また中島監督は「こんなに応援してもらえることは人生で少なくなってくる。この悔しさを原動力にして、応援されるような人になってほしい」とエールを送った。

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