6~7月に行われたW杯北中米大会の熱気冷めやらぬ中で、いよいよ7日にJリーグが開幕する。野々村芳和チェアマン(54)がスポーツ報知の単独インタビューに応じ、新シーズンへの期待や、世界基準に合わせたことで生まれる相乗効果を語り、世界から選ばれるJリーグになる、と将来像を描いた。

(取材・構成=岩原 正幸、金川 誉)

 W杯で日本は決勝トーナメント1回戦・ブラジル戦で1―2で敗れた。試合後、選手から「日本でサッカーが国技になるくらいにならないと」(MF鎌田大地)といった発信もあり、より国内の日常からサッカーを文化にしていく必要性が強調された。その中でJリーグが果たすべき役割がある。

 「(文化の形成は)順調にきていると感じるが、まだまだ足りない。サッカーの歴史が長い国では違った形で根付いている。そこに追いつくためには、日々の各地域でのクラブの活動が大事になる」

 25年度のJリーグ公式試合の入場者数は1350万人を超え、過去最高を更新。売上高合計(約1757億円、53クラブ)も過去最高で、2クラブ(浦和、川崎)が100億円を超えた。

 「国内でサッカーのマーケットが広がっているのはすごく感じる。ただ、自分の地域のクラブもしっかり世界とつながっているんだよ、というのを(次は)見せたい。応援するクラブの子たちが最後ビッグクラブや世界の舞台に行くというような過程を伝えたい。4年前はGK鈴木彩艶も浦和で控えだったとか、J2でプレーしていた選手(FW小川航基、MF佐野海舟)が活躍したとか。みんなで世界を見ていこうというタイミングが今ということ」

 シーズン移行でカレンダーがACLや欧州のシーズンとそろうことで、サッカー界全体が競争力を身につける狙いもある。

 「競争にさらされてこそ強くなるということを選手は分かっている。クラブやリーグのフロントの人たちが力を付ける。世界の市場の中で勝負しようって、マインドがどれだけ変わるか。グローバルの中でどう成長していくか。(例えば移籍で)正当な対価をもらえるかって、ものすごく大事。クラブの中でしっかり投資を回す循環ができれば、どんどん良くなる。強くなる方法はどれだけ(クラブの)収益を伸ばすかなどいろいろある」

 W杯中には国内クラブが合宿をしたオーストリアでJリーグが国際フォーラムを実施し、欧州の強化担当ら60人以上が集まった。

 「サッカーの市場をどれだけ充実させるか。そこに日本も一緒に入っていくから、より良い環境にするためにやっていこうというのが一番伝えたかった」

 リーグは8月開幕から冬季の中断を挟み、翌年6月閉幕。暑さのダメージはどのように考えているか。

 「今はこれが最適解。11月になった時、選手の疲労の蓄積度が(これまでの2月開幕と)違ってくる。

今日の試合良かったな、というような(質の高い)試合が増えるといい。Jリーグが(世界から)選ばれる場所にならなきゃいけないと思う。スタート時期を変えて、パフォーマンスを出しやすくしてあげるのは必須だと思う。結果、いい選手が増えてきた、リーグも収益が伸びているとなってくれればいい」

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